●6日は調布音楽祭2014へ。会場は調布駅すぐそばの調布市グリーンホールと調布市文化会館たづくり。調布市と公益財団法人調布文化・コミュニティ振興財団が共催する音楽祭で、総合プロデューサーに鈴木優人さん、監修に鈴木雅明さん(鈴木父子は調布が地元なんだそうです)、マネージメントをバッハ・コレギウム・ジャパンが担う。期間は7月4日から7日までの3日間。最終日しか足を運べなかったが、盛況だった。手作り感のある地域密着型の音楽祭というスタイルで、都心にはない雰囲気の、でも東京ならではの音楽祭になっていたと思う。
●この日は「地元音楽家によるオープンステージ」と「桐朋学園大学音楽学部学生・卒業生によるミュージックカフェ」を駆け足で巡って、最終公演のBCJによるバッハ「ブランデンブルク協奏曲」全曲演奏会を聴いた。BCJ公演はもちろんのこと、無料企画の「オープンステージ」と「ミュージックカフェ」が充実しているのが吉。「ミュージックカフェ」は飲食自由、軽食と飲み物の販売あり、年齢制限なし(小さい子供連れでも可)、入退室自由、パイプ椅子というカジュアルなスタイル。この気楽さと、一方でステージ上の若者たちが発散する清新なエネルギーという組合せがとてもいい空気を作っていて、来年はもっと入り浸りたくなる。ただ、飲食している人は案外少なくて、普通の演奏会と同じように聴いているお客さんが多め。ともあれ、コーヒー飲めるのはありがたい。
●BCJのブランデンブルク協奏曲は6番から1番へと逆順で。第3番の第2楽章でサプライズがあったり、聴きどころ満載だったが、圧巻は第2番のトランペット、ギィ・フェルベ。グルグル巻きのタイプのトランペット。孔はいくつ空いているんすかね。鮮やかな技巧で吹き切った。輝かしくて、まろやか。
July 8, 2014