●本日からナクソス・ミュージック・ライブラリー(以下NML)に、旧EMIと旧Virginの音源が多数追加されている。本日公開分で500タイトル以上。
●以前にもお伝えしたように、EMI傘下だったParlophoneレーベル・グループは、ワーナーに譲渡されている。Parlophoneの一員だったEMIクラシックスはいったんユニバーサルに渡った後で、すぐにワーナーに移るという仰天の展開があったわけなんだけど、ワーナーに移った時点で旧EMIおよびVirginの音源がNMLに入ることは予想されていたと思う。すでにワーナーはNMLに参加していたので。
●今回のNMLへの追加にあたっては、レーベル名が一工夫されていて、旧EMIの音源は Warner Classics - Parlophone 、旧Virgin Classicsの音源は Erato - Parlophone という名前になっていて、従来からの Warner Classics および Erato と区別がつくようになっている。これは実用的。いずれ、旧ワーナーの録音だろうが旧EMIの録音だろうがそんなことはだれも気にしなくなるのだろうが、今のところは分けてくれないと混乱する。
●いや、どうかな。音楽配信において「レーベル」なんて概念は生きているんだろうか。ジャケットのサムネイルの片隅の小さな場所に見えるか見えないかのマークでしかないわけで。
●ラトルをはじめ旧EMI音源が加わったことで、NMLにおけるメジャーレーベル音源の厚みがぐっと増してきた。今後もどんどんタイトル数が増えることを期待。NMLに入っていないメジャー、ユニバーサルやソニーの音源を聴きたいという方には、ソニーのMusic Unlimitedという選択肢もある。併用するといい感じにカバーできる。
October 1, 2014