October 16, 2014

TDKオーケストラコンサート2014~ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団の学生向け公開リハーサル

●15日夕方はサントリーホールでゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団の公開リハーサルへ。これは協賛のTDK株式会社が社会貢献活動の一環として、音楽を学ぶ学生さん200名を招待するという企画。同日は午前中に都内の中学校を訪問するアウトリーチ活動も行われたのだが、そちらは都合がつかなかったので、公開リハーサルのみを取材。
朝岡聡さんによるプレレクチャー
●17時からのリハーサルに先立って、16時15分からまずフリーアナウンサーの朝岡聡さんによるプレレクチャー。ゲネプロとはどういうものなのかということから、ゲルギエフとオーケストラの来歴、作品の基本的な紹介まで30分ほどかけて、堅苦しいレクチャーではなくざっくばらんとしたスタイルで。巧みな話術はさすが。
ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団の公開リハーサル
●で、ゲネプロがはじまったわけだが、この日は19時から本番でストラヴィンスキーの三大バレエ。すでに来日ツアーのなかで同じプログラムの本番も行なわれているので、要所要所の確認をしてささっと終わるのかなと思いきや、「火の鳥」の冒頭から入念なリハーサルが始まった。ゲルギエフから次々とリクエストが発せられ、細かく止めて何度でもやり直しながら進めていく。朝岡さんのプレレクチャーで「1時間の予定ですが、ゲネプロだからあっさり早く終わることもありえます」みたいな話があったが、あっさりどころか予定の18時になっても終わる気配なし。見学者は予定通りに18時で全員退出。
●ところでワタシはストラヴィンスキーの「三大バレエ」だと聞いていたから、てっきり「火の鳥」は組曲版(1919年版)を演奏するのだろうと思いこんでいた。ところがリハーサルが始まったら全曲版で「えええ??」。うーん、いったいこれはどういうことなんだろう、まさか「火の鳥」全曲版を含めて「三大バレエ」全曲やるのかなあ、いやいやそんな長いプログラムなわけないか……と思って前日の公演プログラムを開いて確かめてみたら、その「まさか」だった(笑)。恐るべし。
●この日、本番は聴けず。すぐに紀尾井ホールに移動して、レ・ヴァン・フランセの公演へ。こちらはソニー音楽財団主催の「10代のためのプレミアム・コンサート」のシリーズ第4回。偶然、若者向け企画を続けて取材することになったわけだが、「若者ばかりのサントリーホールと紀尾井ホール」を一日で目にするという貴重な体験ができた。わわ、若者ってこんなにたくさんいたんだ……みたいな。そりゃいますとも。

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