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January 15, 2015

阪哲朗指揮東京フィルのドヴォルザーク&ベートーヴェン

●14日は阪哲朗&東京フィルへ(東京オペラシティ)。ドヴォルザークのチェロ協奏曲(堤剛)、ベートーヴェンの交響曲第7番という名曲ど真ん中プロ。堤さんがドヴォルザークを弾くのを聴くのは何回目なんだろうか。風格漂う気迫のソロ。独奏者のオーラが客席まで届いていた。オーケストラのサウンドも豊麗で潤いが感じられる。アンコールにカザルス「鳥の歌」。定年退職する首席チェロ奏者の黒川さんに捧げて演奏された。後半のベートーヴェンの交響曲第7番は歯切れよく躍動感に富んだ快演。どことなくクライバーを連想させる。客席の反応はもう少し熱くなるかなとも思ったが……。
●終演後、いったん拍手が止んでオーケストラが舞台から退出しているところで、ふたたび客席から黒川さんへの拍手。舞台袖に引っこんではいないからこれはソロ・カーテンコールとは言わないだろうけど、なんて呼べばいいんだろう。心温まる光景だった。