●16日に開催されたニッポン代表の第2戦、ニッポンvsイラク。結果だけを見ればPKによる1対0だが、内容的には予想以上にイラクを圧倒していた。イラクはこの大会では安定して好成績を残す元チャンピオン。若年層が育っており、特に右ウィングの7番の攻撃力が高いようだが、試合が始まってみるとニッポンがずっとボールを支配し、イラクは防戦一方に。前半23分、左サイドで乾が股抜きクロスを入れて、ゴール前でこぼれ球を本田が拾ったところを倒されてPK。本田が決めて1対0。しかしその後は決定機を何度も作りながら、バーやポストに嫌われ続けた。高温多湿の環境もあり、後半はペースダウンしてやや低調な展開に。しかし、しっかり崩せていたので、決定力不足というよりは運の問題という印象。
●GK:川島-DF:酒井高徳、吉田、森重、長友-MF:長谷部-遠藤(→今野)、香川-FW:本田(→武藤)、乾(→清武)、岡崎。前の試合でもうひとつだった乾だが、この日は個人技を生かして左サイドを活性化していた。遠藤はこの日も早めに交代。必要不可欠な選手なので、コンディション的に無理をさせないといった様子。2戦2勝だったにもかかわらず、決勝トーナメント進出は決まらず。次のヨルダン戦に負けるとどうなるかわからない。決まっていれば休ませたい選手がいたかもしれない。
●アジア・カップ2014、別のグループを見ると中国の躍進ぶりが目立つ。サウジアラビア、ウズベキスタン、北朝鮮相手に3戦全勝はスゴい。これは予想外。優勝候補の一角と見ていたウズベキスタンはサウジアラビアを下して2位通過。サウジアラビアがグループリーグでまさかの敗退。開催国オーストラリアは最初の2戦はクウェート、オマーン相手に4ゴールずつ奪って快勝したが、3戦目は韓国に0-1で敗れてグループ2位に。韓国が開催国を押しのけてA組1位という、トーナメントに向けての好ポジションをゲットした。
●今回の大会、決勝トーナメントで不利なのは、D組の2位というポジション。なぜなら、1回戦を中二日で戦わなければならず(相手は中三日)、おまけにそこで勝ったとしても、次はまた中二日になる(こちらも相手は中三日)。D組というのはニッポンの組であって、ここはなんとしても1位で通過したいんである。ワールドカップでもそうだが、最終的に決勝に至るまでの日数は、どうしたって最初に登場するA組がいちばん長く、後から出てくる組ほど短くなる。なので、A組1位の韓国はベスト・ポジション。ニッポンはいちばん損なD組に入っていて、1位通過でも決勝戦で相手より休みが一日短くなることは避けられない。
January 19, 2015