January 23, 2015

ノセダ&N響でカセルラの交響曲第3番、Jupiterで新連載

●22日はジャナンドレア・ノセダ指揮N響へ(サントリーホール)。リストの交響詩「レ・プレリュード」 、ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲(アレクサンダー・ロマノフスキー)、カセルラ(カゼッラ)の交響曲第3番というプログラムで、断然カセルラが楽しい。はじめて聴いた。伝統的な4楽章構成の交響曲で、1940年の曲とは思えない書法。以前ノセダが来日したときは同じカセルラの交響曲第2番(なんと日本初演だった)を演奏してくれて、そのときはどっぷり後期ロマン派な作風に聴衆は大喝采だった。が、この第3番が書かれたのは前作から約30年後。保守的とはいっても熱血シンフォニーではなく、ショスタコーヴィチ風味ありマーラー風味ありで、やはり時代意識の変化が作風にも影響を及ぼしているのか。特に終楽章は思い切りマーラーの5番。パロディなのかシリアスなのか反応に困ってしまう。そんなとまどいも含めて満喫。未知の交響曲を実演で聴けるという喜び。
●お知らせをひとつ。大阪のいずみホールの情報誌 Jupiter で今号より新連載をスタート。前号でひとつ連載が終わっていたんだけど、今度はまったく別のテーマで再登板することになった。「音楽・座右の銘」という、音楽家が残した一言を題材とした気軽なエッセイ。「運命と呼ばないで~ベートーヴェン4コマ劇場」でおなじみのIKEさんに漫画を添えていただいている。作曲家を題材に、だれかに挿画をお願いしよう……となって、まっさきに名前が思い浮かんだのがIKEさん。共演できてうれしい。

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