●金沢、新潟、びわ湖に続いて、東京の「ラ・フォル・ジュルネ」も今年のテーマが発表された。PASSIONS という大筋のテーマはすでに告知されていたけど、これをどう日本語表現に落とし込むかというのがなかなか難しいところだなあと思っていたところ、こうなった。
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2015
「PASSIONS(パシオン)恋と祈りといのちの音楽」
●金沢とびわ湖が「パッション(パシオン)・バロック」とバロックをテーマに掲げているのに対し、新潟は「パシオン ~恋する作曲家たち」、東京は「PASSIONS(パシオン)恋と祈りといのちの音楽」といったように、「恋」というキーワードが出てきた。えっ、恋? 愛じゃなくて恋。男子メンタリティ的にはまちがえてうっかり違う場所に来ちゃった感もそこはかとなく漂うふんわりしたキーワードであるが、ショパンとかシューマンとかブラームスといったロマン派の作曲家やオペラ・アリアなどを「恋」という言葉でくくっている模様。「祈り」は主にバロック期の受難曲等を表わしているとして、「いのち」はなんだろう? 2月12日に記者発表が開かれるので、そこでプログラムが明らかになるはず。
●キーワードを「と」でつなげて3つ並べる方式はリズミカルでいいかもしれない。でもなかなか覚えられない。えーと、「パシオン、恋と花火と観覧車」。ちがう、「パシオン、恋とスフレと娘とわたし」「パシオン、酒と泪と男と女」「パシオン、俺とお前と大五郎」……じゃない、「パシオン、恋と祈りといのちの音楽」だ!みたいな。