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January 30, 2015

「オペラ座のお仕事 世界最高の舞台をつくる」(三澤洋史著)

オペラ座のお仕事●最近読んだなかでも抜群におもしろかった一冊が、新国立劇場合唱団指揮者である三澤洋史さんの「オペラ座のお仕事 世界最高の舞台をつくる」(早川書房)。三澤さんがいかにして指揮者になったか、そして新国立劇場の舞台裏で起きた数々のエピソードが率直で軽妙なタッチで綴られている。さらにバイロイト音楽祭やスカラ座で体験した現場の姿、指揮者論など、どこをとっても読みごたえがある。特に印象に残ったのは新国立劇場での指揮者リッカルド・フリッツァとの「戦いと友情の物語」だろうか。合唱指揮者に振らせず、合唱はオレの棒だけを見ろと要求するフリッツァと、それでは合唱が十分に実力を発揮できないという三澤さんの決定的な対立が、やがて信頼と友情で結ばれた関係へと発展する。
●で、先日、FM PORTの拙ナビによる番組「クラシックホワイエ」の収録で、三澤さんをゲストにお招きすることができた。合唱指揮者の役割や、著書「オペラ座のお仕事」について、楽しいお話をたっぷりとうかがった。オンエアの予定は2月14日(土)22時~。新潟県内の方は電波またはラジコで、それ以外の方はラジコプレミアムでお聴きになれます。本を読んだ方も、未読の方も、ぜひ。