●さて、ワールドカップのアジア2次予選組み合わせだが、ニッポン代表はグループEのシリア、アフガニスタン、シンガポール、カンボジアと同じグループに入った。近年、ニッポン代表は最終予選からが本当の戦いで、2次予選までは余裕を持って通過しているようなイメージがあるが、それにしてもこの組み分けはずいぶん楽なんじゃないだろうか。計40チームを5チームづつの8組に分けて、各組の1位は文句なしに最終予選に進出、さらに各組2位のうち成績上位4チームも最終予選に進める。アウェイのシリアとアフガニスタン戦は中立地で開催されるのかな。いずれにしても、難敵は見当たらない。
●むしろこうなると、厳しい相手と公式戦を戦えないのがハリルホジッチ監督の頭を悩ますことになるかもしれない。ニッポンを始め強豪国はポット1にシードされているのでこの段階で対戦することはないわけだが、ポット2にもサウジアラビア、カタール、ヨルダン、クウェート、バーレーンといった厄介な中東勢がいたわけだし、ポット4には(実力に対してFIFAランキングが低すぎると目される)北朝鮮がいた。このあたりの難敵と同じグループに入っていれば、まったく違った光景が広がることになっていたはず。アウェイの北朝鮮戦なんて、ザッケローニ時代に負けているわけだし(そのときニッポンは非公式世界チャンピオンの座を失ったのであった……)。
●グループHがいちばん厳しい。シード国相当のウズベキスタンは、バーレーン、北朝鮮らと争う。ウズベキスタン優位はたしかだとしても、この三か国のどこが1位になってもおかしくない。
●ところで計12チームが最終予選に進んで、これがまた2グループに分けられるわけだが、前回と前々回の最終予選は10チームを2グループに分けていた。その前は8チームを2グループに分けていた。最終予選の門戸が広がって、それにともない試合数が増えるのは、いいことなのかどうなのか。
April 16, 2015