●来週火曜日にW杯予選の対シンガポール戦を控えて、イラク代表との親善試合。週末じゃなくて平日なんすよね。なので、本番までは中四日ある。きっとこのイラク戦でのスタメンがそのままシンガポール戦でも起用されるんだろう。ハリルホジッチ監督が選んだメンバーは攻撃的なチョイス。GK:川島-DF:酒井宏樹、吉田、槙野、長友-MF:柴崎(→山口)、長谷部(→谷口彰悟)-香川(→原口)-FW:宇佐美(→武藤)、岡崎(→大迫)、本田(→永井謙佑)。
●相手のイラク代表が平均23歳ほどの若いチームということもあって、序盤からニッポンが相手を圧倒した。縦に速い攻撃への意識がさっそく前半5分に実を結んで、中盤でボールを奪うと柴崎が本田へのスルーパス。本田がしっかりとゴール隅にボールを蹴って先制ゴール。さらに9分、香川のコーナーキックでイラクがファーサイドの槙野をフリーにしてしまい、追加点。序盤からハイテンションのサッカーで相手を押し込むスタイルはアギーレ体制でも感じられたが、わずか9分で2ゴールを奪ってしまった。32分には宇佐美が得意のドリブルから岡崎にパスを渡して、これを蹴りこんで3対0。一方的なペースに。
●後半は試合のペースが落ちて、特に後半21分に香川、本田、宇佐美の攻撃陣を一気に原口、永井、武藤と3枚代えてからは、イラクもボールを保持できるようになった。それでも後半39分に原口がドリブル突破から代表初ゴールを決めて4対0。完勝。
●結果は文句なしだが、大きくメンバーを変えた後はかなりクォリティが下がってしまったかも。先発では長友がハリルホジッチ体制では初先発。宇佐美が左サイドに張り出した時に連携がもうひとつとも感じたが、個のクォリティの高さはさすが。柴崎はどんどん伸びている感。このポジションは相手が強ければ山口あたりを起用したかもしれない。代表デビューの谷口彰悟はかなり緊張していた様子。所属チームで出番を失っていた川島は、あいかわらず正GKになるのだろうか。
●本番は次のシンガポール戦だが、相手の力はこの日のイラクにも及ばないのでは。近年の公式戦ではあまり見ないような大差がつくかもしれない。
June 12, 2015