June 22, 2015

ノートPC起動しない事件勃発

●なにひとつトラブルなどなさそうに見えて、あるとき突然動かなくなるのがPC。ノートPCの電源を入れたら、起動してくれない。電源は入るのだが、Windowsに復帰する途中で止まってしまう。なんどか再起動させてみるが、起動中のどこかのタイミングで止まって、うんともすんとも言わなくなる。うーん、これは困った。SONYのVAIOで、OSはWindows8.1、ドライブはSSD。まだ比較的新しいマシンなのに。ディスクアクセスのランプがほぼ消えてしまって、前に進まなくなるといったふうなので、ドライブの異常である可能性が高そうな予感。
●で、結論から言うと、ドライブをリカバリーして初期状態に戻すという「最後の手段」を敢行し、環境を一からセットアップしたのだが、いまだに完全に回復しているのかどうか定かではない。以下、その顛末記。
トラブルシューティング●まず、最初の段階としては、直前に行ったWindwos Updateがよくなかったのではないかという根拠の薄い希望的観測に基づいて、「システムの復元」を試みた。Windowsが起動しないので、USBメモリのリカバリーメディアから起動するなどしてなんらかの方法で「トラブルシューティング」にたどり着かなければなにもできない。VAIOの場合はリカバリーメディアがなくともASSISTボタンを押せば、レスキューモードがスタートするというので、購入以来初めてこのボタンを押す。
●で、「トラブルシューティング」画面から「システムの復元」を選び、一段階前の復元ポイントを選び、淡い期待とともに復旧を待つ。が、「システムの復元」が完了してくれず、止まってしまう。もう一度、ASSISTボタンからやり直し、今度は三段階前くらいの復元ポイントを選んでみる。あ、「システムの復元」が完了したではないか! と思ったが、そこから再起動せずに固まってしまった。まあ、ダメだよなあ……。
●次に試すのは、セーフモードでの起動。Windowsユーザーにとってはトラブル時の基本中の基本で、古来より電源ボタンとともにファンクションキーを連打してきたわけだが、Windows8以降、あの連打の儀式はなくなったそうで、これもやはり上記「トラブルシューティング」画面からメニューをたどって「スタートアップ設定」から、セーフモードの起動を選ぶ。が、起動してくれない。通常起動とまったく同じ現象で、途中でディスクアクセスランプが消えてしまう。
●この段階でかなり悲観的な気分になり、思わず修理依頼書などを眺めて諸条件を確認しかけてしまっているのだが、まだやることはある。ドライブの異常だとするとチェックディスクでなんとかなるかもしれない。まずは異常があるかどうかを確かめよう。レスキューモードのなかに「VAIO ハードウェア診断ツール」があるのを見つけて、これでSSDを診断すると、問題が発見されたと言われる。次に修復オプションをオンにしてもう一度診断する(やっていることはchkdsk /rなんだろう)。これは相当に時間がかかるはずと覚悟していたが、スタートしてから10時間くらい待っても、数%のところで止まったまま、先に進んでくれない。そんなもの10時間も待つなよと思われるかもしれないが、それくらいは予想の範囲内だ。で、10時間待ったうえに、さらに待つことにして、一晩寝た(笑)。朝、起きてみると、なんと、ちゃんと先に進んでいる! 結局、20時間くらいかかって、最後まで終了したんである。これには少し感動した。待った甲斐があったじゃないか。で、画面上のメッセージを見たら「修復できませんでした」といたく簡潔なメッセージが表示されていた。あのね。MS-DOS時代の「コマンドまたはファイル名が違います」をほうふつとさせるような、この木で鼻をくくったようなメッセージこそ、マイクロソフト・ユーザーの醍醐味!
●ここまですべて徒労。腹をくくった。もうこれは最後の手段。購入時のまっさらの状態に戻すリカバリーしかない。まさかそんな乱暴な手段を使わなければならないとは。またまた「トラブルシューティング」画面(なんどこの画面を見たのやら)から「リカバリー」を選択。SSD中のリカバリー領域まで壊れている可能性もあったが、これはきちんと動作してくれた。PCはすんなりと起動して、Windwos8のセットアップが始まった。そうだ、購入後にWindows8.1にアップデートしたが、本来このマシンはWindwos8が入っていたのだった。
●とにかくまたマシンが動いてくれたことには安堵したが、そこからWindows Update無双が始まった。もう果てしなく続く。Windows8の何百個のアップデイトを完了した後で、今度はWindows8.1へのアップデイトが待っている。それと同時に、自分の環境を復元しなければいけない。膨大なデータを母艦のデスクトップからコピーし、アプリケーションをインストールしまくる。
●で、ここまでやって、ふと問題が何も解決していない可能性に思い至る。SSDに問題があると診断されていたわけだが、このリカバリーした状態でもう一度診断してみたらどうなるのだろう。マシンは無事起動しているが、リカバリーの際に問題が解決しているとは限らない。恐る恐るSSDを診断すると、案の定、問題が見つかったといわれてしまった。そこで、また20時間かかるかもしれないが、修復オプションをオンにしてもう一度診断してみた。すると、今度はほんの2時間くらいでチェックが終わった。そして、メッセージ。「修復できませんでした」。ああああああ……。
●さて、どうしようか。マシンは無事に動いている。しかし問題は本質的な解決に至っていないように見える。とはいえ、選択肢などないではないか。なにも考えずに、せっせと環境を整えた。これもまた大仕事なわけだが、それでも一昔前に比べると、ずいぶん一からの環境構築は楽になったと思う。なにせ、まずDropboxをインストールすればどんどんクラウド経由でデータが入ってくるし、細々としたツールやら設定ファイルなどもそこに入れてあったので、おもいのほかスムーズだ。いや、こんな災難な目にあっておいて、スムーズもへったくれもないわけだが。
●そんなわけで、今日のエントリーは、この復活したノートPCから更新してみた。いつまたトラブルが発生するかわからないというドキドキ感を抱えながら。

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