●たまたまテレビをつけたら、NHK-BSで「まいにち ツール・ド・フランス!」という番組が放映されていた。「ツール・ド・フランス」のハイライト番組ということなんだが、これがなんだか危険な香りを放っている。つまり、とてもおもしろそうに見える。自転車競技というものに一切関心を持ったことがなく(自転車に乗ること自体もあまり好きではない)、ルールもさっぱりわからないのだが、視覚的に実に美しく、どうやら戦術的にも興味深そう。ひとまず翌日以降の放送分を録画予約してみる。
●それにしても、ぼんやり眺めていてもなにをしているのか、ぜんぜんわからない。レースをしているのは一目瞭然だが、マイヨ・ジョーヌとかステージ優勝とか次々とわからない概念が出てきて、いま目にしている順位と総合の順位が違うようだし、おまけに団体競技なんだか個人競技なんだかもよくわからなくて、だれがなにを狙ってレースを戦っているのかピンと来ない。これに比べればサッカーって、ずいぶんシンプルなゲームなんだなと思う。
●見ていてなんとなく察したのは、平地で速いタイプの選手とアップダウンがある場所に強いタイプの選手がいること、集団の先頭を走ると空気抵抗のために不利であることといったところか。わからないことは山ほどあって、なにがわからないのかもわからないくらいだが、とりあえずあんなに長時間走っていてトイレがどうなっているのかが気になる(休憩とかピットインみたいなのはない?)。
●NHK-BSの番組はハイライトだったが、J SPORTSの番組表を見ると1ステージあたり5時間とか6時間といった放送枠をとってレースを中継している。これを毎日見続けるというのは、サッカーのワールドカップを全試合見るよりはるかに困難だと思うのだが、ファンの方々はいったいどうやって楽しんでいるのだろうか。
July 22, 2015