August 7, 2015

フェスタサマーミューザKAWASAKI 2015~大野和士&都響篇

●例年はもう少したくさん足を運んでいるのだが、今年は日程がなかなか合わず、ようやく5日にフェスタサマーミューザへ。大野和士&都響(ミューザ川崎シンフォニーホール)。首都圏のオケが集うこの音楽祭、どんな演目を組むかもそれぞれの楽団次第で、ファミリー・コンサート的なプログラムも目立つ中、都響は本格路線。プロコフィエフのバレエ音楽「シンデレラ」組曲第1番とショスタコーヴィチの交響曲第5番「革命」。
●で、この日は15時半から公開リハーサルがあるということで、まずはそちらから見学。せっかく川崎まで足を延ばすんだから、フルコースで参加しないと、と思いつつ。この日は頭からおしまいまで全部通した後で、わずかな指示があったのみ。もうしっかりとできあがっている。分解能が高く、精緻で輝かしいサウンド。特にショスタコーヴィチの完成度が高くて、もうかなり充足してしまったというか、ネタバレ気味になったというか、「もうこのまま帰っちゃってもいいんじゃないの」的なおかしな考えが頭を一瞬よぎったわけだが、もちろん、そんなわけない。本番になるとやっぱりリハーサルとは違っていて、事前にきちんと形を作っておいた入れ物のなかに生命が吹きこまれるというか、魂が宿るというか、一段階も二段階も積み上げがあって、ほぼ満席の客席をわかせた。
●リハーサルからどれくらいのお客さんが来ているのか、気になって目視で測ってみた。ざっくりした推測値で300人くらいじゃないだろうか。2000人中の300人ほどが平日昼間の公開リハーサルにやってくる。これは熱い。

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