●ウソのような話だが、マリノスが破竹の4連勝。先週末は浦和相手に4対0の完勝。なぜかいつも浦和相手には相性が良くて、チーム力で相手が一枚も二枚も上という場合でも、あまり負ける気がしない(逆に相性が悪いチームもたくさんあるが)。ボール支配率は圧倒的に浦和が高かったと思う。前半が終わった時点で選手の走行距離が出て、両チームを通じていちばん走っていたのが中村俊輔(37歳)だと知って、くらっと来た。俊輔のアスリートとしてのピークははるか昔のことだと思うが、カッコよさのピークは今かもしれない。というか、かつてはカッコよくなかった。芸術的なフリーキックも決めた。ボールの軌跡が美しすぎる。
●で、4連勝してマリノスは何位になったのか。これが今季からのヘンな2ステージ制でわかりにくくなった。セカンドステージの順位は6位まであがった。年間順位は7位。似たようなものだが意味は違う。セカンドステージには優勝以外のご褒美はない。優勝者だけがチャンピオンシップに出場する。一方、年間順位のほうは3位までにチャンピオンシップの出場資格がある。
●しかし、ひとつのリーグ戦に、こんな2種類の順位表があるっていうのはどうなんすかね。いまだにチャンピオンシップ出場のレギュレーションも理解できていない。昨シーズンまではリーグ戦最終盤まで優勝争いがもつれるような熱い展開が続いていたのに、2ステージ制になってみるとリーグ戦から「優勝争い」そのものが消失したような気が。どんな結果になっても、結局これってチャンピオンシップ出場権争いにすぎないんだし、みたいな。昨季までの普通のリーグ戦が恋しい。
September 1, 2015