●8日は東京オペラシティで第25回出光音楽賞受賞者ガラコンサート。出光音楽賞を受賞した本條秀慈郎(三味線)、三浦一馬(バンドネオン)、周防亮介(ヴァイオリン)の三氏が登場して、それぞれ秋山和慶指揮東京シティ・フィルと共演。普通のコンサートと違って、最初にきちんとした授賞式がある。3人とも演奏はもちろんのこと、司会者とのトークの部分もおもしろい。三浦一馬さんは16歳のとき、あこがれのネストル・マルコーニが来日すると知って、九州まで聴きに行き、そればかりかどうしても会いたい一心から打ち上げ会場の情報をキャッチして、寿司屋にいるマルコーニに突撃して、自分のバンドネオン演奏を聴いてもらったのだとか。それがきっかけとなって、弟子入りしてアルゼンチンに渡ることに。そのマルコーニ作曲のバンドネオン協奏曲「タンゴス・コンチェルタンテス」から第2、第3楽章を演奏。
●圧巻は周防亮介さんによるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲第1楽章。まだ20歳の若さだが、うまいだけではなく、むしろ味わい深い。スケールが大きく、歌心にあふれた堂々たるチャイコフスキー。驚嘆。第2、第3楽章も聴いてみたかった!
●今週末はオケ・ラッシュ。東フィル、N響、東響に足を運ぶ予定。
September 11, 2015