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October 16, 2015

パーヴォ・ヤルヴィ指揮N響のR・シュトラウス

●15日はパーヴォ・ヤルヴィ指揮N響へ(サントリーホール)。前回の来日と同様にB定期はリヒャルト・シュトラウス・プログラムで、ソニーミュージックが録音して交響詩シリーズとしてリリースする。第1弾の「英雄の生涯」&「ドン・ファン」はすでに発売中。
●で、今回は交響詩「ドン・キホーテ」(チェロ:トルルス・モルク、ヴィオラ:佐々木亮)、交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、歌劇「ばらの騎士」組曲の3曲。先日のマーラー「復活」ではNHKホールの空間性が生かされていたのがおもしろかったが、この日はレコーディング・セッションらしいともいえる洗練されたサウンドを堪能。勢いに任せるようなところがなく、細部まで作りこんだシュトラウス。輪郭のくっきりしたシャープな造形と柔和なニュアンスを持たせる部分のコントラストがはっきりと描かれている。弦楽器はいつもの歴史的配置で。オーケストラの音は明瞭で艶やか。これまで以上にパーヴォ新時代の到来を感じた一夜だった。
●少し前にTwitterにできてた #パーヴォ・ヤルヴィの画像をアップすると近い構図のプーチンが送られてくる というタグがおかしすぎたので記念リンク。