●24日と25日は東京文化会館のミュージック・ワークショップ・フェスタを取材。東京文化会館がポルトガルの音楽施設「カーザ・ダ・ムジカ」と連携して継続的に取り組んでいる音楽ワークショップの一環で、会場は上野の東京文化会館のほか、池袋の東京芸術劇場も使われている。2日間かけて、芸術劇場での3~4歳向けプログラム「タネまき、タネまき、大きくなあれ!」と、文化会館での中学生~大人向けプログラム「リズミカル・キッチン」、および小学生以上を対象としたワークショップ・コンサート「タ・タ・パ・トゥ・エラVol.2」に足を運んだ。
●後日、東京文化会館の広報誌「音脈」にレポート記事を書く予定なのでプログラムの内容はそちらでご紹介するとして、全体の雑感をいくつか並べて書くと、個別のプログラムはよく工夫されているなということ、ワークショップ・リーダーを務めた日本人のおねえさんたちが超優秀だったこと、子供の反応は正直というか常に「本気」しかない、といったあたり。3~4歳児向けのプログラムなんて、子供たちがみんなワクワクした表情で、すごく楽しそうにしていた。
●文化会館小ホールで開催されたワークショップ・コンサート「タ・タ・パ・トゥ・エラVol.2」は小学生以上が対象、でも未就学児も入場可ということになっていた。下の子がいる場合も考慮してくれているんだと思うが、客席を見渡すとけっこう未就学児率が高くて、むしろ小学生より多いくらい。LFJの「0歳児からのコンサート」でも感じるように、このゾーンの「親子おでかけ需要」は莫大。でも、コンサート(非クラシック系。ドラムとかベースも入る)のノリに対する反応が幼児の間でも様々で、舞台からの呼びかけにこたえてステージに上がりたがる積極派もいる一方で、ノリノリのステージを前にぽかんと口を開けてひたすら呆然としている子供たちも大勢いたのがおかしかった。ほとんど硬直しながらステージを凝視。逆説的だけど、こんな顔をして音楽を聴きたいなあと思わなくもない。
October 27, 2015