●遅ればせながら20日のワールドカップ2次予選、シンガポール対ニッポン戦を録画で。なんだかもう遠い過去の出来事のような気もするが、ハリルホジッチは金崎夢生や柏木陽介を抜擢して、鮮度の高いメンバーを起用した。香川と岡崎はベンチに。香川は欧州で絶好調だが、疲労を考慮した模様。W杯予選でそんなことができるんだから、まだまだ余裕があるともいえる。センターバックは吉田の相棒に森重が復帰。GK:西川-DF:酒井宏樹、吉田、森重、長友-MF:長谷部、柏木-清武(→香川)-FW:本田(→原口)、武藤(→宇佐美)、金崎。
●会場はシンガポール・ナショナルスタジアム。これがまるでJリーグのスタジアムみたいな整った場所で、テレビで見ると「あれ?ホームゲームだっけ」と錯覚する。ホームでは圧倒的に攻めながらまさかのドローに終わってしまったシンガポール戦だが、アウェイでもほとんどニッポンが攻め続ける展開に。前半20分、右サイドから本田がファーにクロスを入れると武藤が頭で折り返して、中央の金崎がゴールして先制。3トップのコンビでゴールを奪った。金崎は5年ぶり?に呼ばれた代表で、代表初ゴール。祝。
●早い時間帯に無事先制ゴールを奪えたので、あとはぐっと楽な展開に。前半の内に本田が2点目をゲット、後半は30度という暑さもあって格段に動きの質が落ちてしまったが、それでも終了直前に吉田のゴールが飛び出して、3ゴールを奪って完勝。最初のゴールは練習通りの形だったと思うが、サイドからファーにクロス、これを中央に折り返して、中に詰めた選手がシュートするというパターンが試合中に何度も見られた。シンガポールは守りを固めてくる割には、クロスに対するファーサイドのケアが足りないという事前のスカウティングがあったのでは。
●シンガポールはキーパーのイズワン・マフブドが今回も好セーブを連発。シンガポールではこの選手だけが違うレベルで戦っている感じで、まさに守護神だった。とはいえ、これくらいチーム力に差があると、ニッポンの新戦力がどれだけ今後も期待できるのかどうかはなんともいえない。ザッケローニ時代の水準にまでは戻ってきたという手ごたえも感じてはいるんだけど……。
November 16, 2015