November 27, 2015

マリナー指揮N響でブラームス他

●26日はマリナー指揮N響へ(サントリーホール)。当初メナヘム・プレスラーがモーツァルトのピアノ協奏曲第17番を演奏する予定だったのだが、健康上の理由によりキャンセル。代役はオピッツで、曲も同じモーツァルトの第24番に変更されてしまった。プレスラーのソロを聴けなかったのは実に残念。マリナーとの90代コンビを聴いてみたかった。
●後半はブラームスの交響曲第4番。うーん、すばらしく味わい深い。といっても、なにか特別なことをしている感はぜんぜんなくて、自然体のブラームス。もしこれを10年前に聴いていたら、はたしていいと思ったかどうかわからないが、今はこういう角の取れた温かみのある演奏を聴くと素直に楽しいと思える。細部まで仕掛け満載とか、作品観を更新するとか、そういった才気煥発とした演奏とは別種の音楽で、ときどきはこういう演奏も聴かないと息苦しくなる。鷹揚なように見えても緩んだ印象を与えないのは、大ベテランならではの核心を突いた至芸ゆえか。
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●今週末のテレビ朝日「題名のない音楽会」は、ゲストにピアニストの反田恭平さんとサクソフォン奏者の上野耕平さん。司会は五嶋龍さんで、スタジオ収録。なぜかワタシも同席している。許せ。

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