December 7, 2015

ヴァンスカ&読響のシベリウス5、6、7

●シベリウス・イヤーの掉尾を飾る公演として、4日はオスモ・ヴァンスカ指揮読響へ(サントリーホール)。シベリウスの交響曲第5番、休憩をはさんで、第6番、第7番。ゲスト・コンサートマスターにケルン放送交響楽団の荻原尚子さん。
シベリウス●リントゥ&フィンランド放送交響楽団、カム&ラハティ交響楽団に続くフィンランド人指揮者たちによるシベリウス150祭り。この流れで聴くと、やっぱり日本のオーケストラには日本のシベリウスがあるのかなと感じる。一から積み上げて作り出した感というか。この日は後半、特に交響曲第6番が胸に沁みた。清澄なサウンドが生み出す峻厳なリリシズム。
●特に後期の3曲についてはシベリウス好きはみんな自分のシベリウス像みたいなのが心にあるためのなのか、SNS上でもシベリウス祭りのそれぞれに対してぜんぜん違った反応が見えるのがおもしろい。
●シベリウスの交響曲で好きなのは3、5、6。
●休憩時の男子トイレで、シベリウス後期行列はブルックナー行列すら凌駕するという新発見。どういうロジックでそうなるのかは不明。

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