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December 25, 2015

メリークリスマス2015、プレミアリーグ篇

●近所中で電飾がやたらと外に向かって明滅していて眩しい。今ごろブラック・サンタさんが「悪い子はいねが~」と街を徘徊しているのであろうか。真サンタさんはそろそろ仕事を終えているであろう。
●イングランドのプレミアリーグであり得ないようなことが起こっているので書いておくと、クリスマスのこの時点で首位に立っているのはレスターだ。は? いや、本当に。あのレスター・シティだ。岡崎慎司が17試合中10試合先発、16試合出場、3ゴール。絶対的なエースは現在得点王のヴァーディ。監督はまさかのラニエリだ。だれひとり予想してなかっただろうし、今こうして書いていても現実とは思えないことが起きている。
●じゃあ、ビッグクラブはどうなっているのかといえば、2位アーセナル、3位シティはいいとして、マンチェスター・ユナイテッドは5位。ファン・ハールが監督になって数百億円をつぎ込んだ挙句、魅力に乏しいサッカーで低迷し、監督批判が起きている。だよなあ。くく。ファン・ハールといえばワールドカップでのオランダ代表監督で、延長戦に入ってからPK戦を見越して貴重な交代枠ひとつをキーパーのために費やしたという奇策があった。あの狂った作戦がまんまと成功してしまって以来、ファン・ハールはもっとも嫌いな監督になった(合理性にも疑問を感じるうえに、なんだか選手への基本的な敬意を欠いている気がして)。これから順位は持ち直すかもしれないが、どうなろうと栄光のマンチェスター・ユナイテッドには似合わない監督だと思っている。
●そして最大の驚きは昨季優勝のチェルシーが、ほぼ同等の戦力を保有したまま、15位に沈んでいることだろう。モウリーニョが解任されるとは。ロシアの富豪アブラモビッチがチェルシーを買って、最初にモウリーニョを連れてきたとき、追い出されたのは現レスター監督のラニエリ監督だった。以前紹介したモウリーニョ本でも、モウリーニョはさんざんラニエリのことをコケにしているようだったが、今やラニエリはレスターで首位に立ち、モウリーニョはクビになった。ホント、勢いのあるときに他人を見下すようなことはしてはいけない。が、これに懲りてないのがモウリーニョって気もする。これから興味深い続篇を見られるんじゃないだろうか。