●すでに1位突破を決めたニッポンにとって、グループリーグ第3戦は完全な消化試合。サウジアラビアvsニッポン。手倉森監督は前の試合から先発10人を入れ替える徹底したローテーションを敢行。準々決勝の相手であるイランの選手たちもスタジアムで見ていたそうだが、たぶん、次の試合もほとんどメンバーが変わるはず。それが現時点での手倉森監督のベストメンバーなんだろう。
●ニッポンは大島僚太の完璧なミドルシュートと南野の崩しのドリブルから井手口が決めて2ゴール。サウジにPKによる1ゴールを与えたものの、通常はまずありえないような主審の判定だったので、内容的には完勝といっていいのでは。ニッポンがサブのメンバー中心でもボールをしっかりと回せたともいえるし、サウジアラビアの近年の凋落ぶりがこんなところにもあらわれていたという試合だったともいえる。しかしオナイウ阿道は今一つボールが収まらない。これまでのところ、攻撃陣で頼りになるのは浅野と久保。
●もう一方の北朝鮮とタイが引き分け、勝点・得失点差でサウジアラビア含めて3チームが並んだが、複雑なレギュレーションにより北朝鮮が2位通過。タイは惜しかった。グループDでオーストラリアが敗退したのが意外。
●で、ここまでのニッポンはこれ以上ないほど順調だが、この先は一発勝負。イランはいつだって手強い相手。次は今までの試合がウソのようなヒリヒリした熱いゲームになるはず。
January 21, 2016