●2月15日は東京国際フォーラムでラ・フォル・ジュルネ2016の記者発表。今年もゴールデンウィークの5月3日~5日にかけて開催される。今回のテーマは「la nature ナチュール - 自然と音楽」。昨年が「パッション」というあれこれと説明が必要なテーマだったのに対して、今回は「自然」。すごく明快だ。自然からインスピレーションを受けた作品となれば、古楽から現代作品まで題材に事欠かない。すでに有料公演のタイムテーブルが発表されているが、個人的にはここ数年間のLFJでいちばん興味深いプログラムになったと感じている。なにしろ、普段聴けない曲がたくさん演奏されるので。もちろん、ベートーヴェンの「田園」とかヴィヴァルディの「四季」といった有名曲もたくさん演奏されるので、入門者にフレンドリーな音楽祭であることには変わりない。
●今回からチケット価格が整理されていて、ホールAのS席はおおむね2800円、A席1500円とシンプルに。ホールB7やホールCもほとんどが2800円。また、フレンズ先行販売だとチケット1枚ごとに必要だったシステム手数料216円が無料になる(発券手数料の108円は必要)。
●会場一覧からよみうりホールがなくなっている。ビックカメラの上階というアクセスの難、デッドな音響と環境的になかなか厳しい会場だったので、これは歓迎。一方、今回新たに日比谷野音で2日間4公演が開催される。場所がやや離れている(徒歩20分程度とか)のだが、野外という開放感には惹かれる。
●気になる曲目をざっと挙げてみると、クネヒトの「自然の音楽的描写」、フィールドのピアノ協奏曲第5番「嵐のなかの火事」、フィビヒの交響詩「嵐」、フィリップ・グラスのヴァイオリン協奏曲第2番「アメリカの四季」、ラウタヴァーラの鳥と管弦楽のための協奏曲「カントゥス・アルクティクス」、メシアンの「鳥のカタログ」(エマールが弾く)、グラズノフの「四季」、マックス・リヒターのヴィヴァルディ「四季」リコンポーズドあたりか。民族音楽系ではアフリカからやってくるドラマーズ・オブ・ブルンジ。まあ、実際には例年とも聴きたい公演の半分も聴けないのだが。
February 16, 2016