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April 18, 2016

東京・春・音楽祭「ポリーニ・プロジェクト~ベリオ、ブーレーズ、ベートーヴェン」

東京春祭2016●14日は東京・春・音楽祭「ポリーニ・プロジェクト~ベリオ、ブーレーズ、ベートーヴェン」(東京文化会館小ホール)。ポリーニ・プロデュースによる室内楽の第一夜。前半が現代音楽でベリオの「セクエンツァ」からⅠ.フルートのための(工藤重典)、II.ハープのための(篠﨑和子)、Ⅵ.ヴィオラのための(クリストフ・デジャルダン)、ブーレーズの「弦楽四重奏のための書」よりIa Ib II IIIa IIIb IIIc(ジャック四重奏団)。後半はベートーヴェンの弦楽四重奏曲第10番「ハープ」。ベートーヴェンはかなり荒っぽい演奏。凝縮されたフルートおよびヴィオラの「セクエンツァ」を満喫。
●こういう前衛+古典みたいな組合せのプログラムになにか適切な名称はないかと思っているのだが、ひとまず「柿ピー」プロと呼んでみる。柿の種を食べると、ピーナッツが食べたくなる。ピーナッツを食べると柿の種を食べたくなる。という補完的欲望の真理。「ピーナッツ50%!」みたいにピーナッツ度の高さを売りにする「柿ピー」もある一方で、柿の種100%という純度の高さを売りにするものもある。亀田製菓によれば「柿ピー」は柿の種60%ピーナッツ40%の比率で調節しているっていうんだけど、この日のプログラムがそんな感じだったんじゃないだろうか。