●定点観測みたいなものだが、またもGoogle Play MusicとApple Musicを比較してみる。定額制ストリーミング・サービスとして、どちらもほぼ同じような音源を提供していて、価格も似たようなものだが、クラシックを聴くにはどちらがいいのか。
●以前はそうじゃなかったと思うんだけど、Apple Music (Windows版を使用)にも「作曲家名」のフィールドが表示されるようになったみたい。複数の作曲家の曲を収めたアルバムの場合、Google Play Musicだと個別トラックの作曲家名がわかるのに、Apple Musicだとわからないという不満がこれまであったのだが、これでこの問題はおおむね解消された模様。
●あと音源について。やっぱりApple Musicのほうが多くカバーしている印象がある。でも、これも微妙なところで、たとえば、Kazuki Yamada で検索してみると、こんな感じでヒットする。以下、レーベル別のアルバム数。
Apple Music:
Pentatone 3点、Exton 6点、Creston 2点、Aeon 1点、Fontec 2点、Denon1点、Mirare 1点
Google Play Music:
Pentatone 1点、Exton 8点
と、いったようにApple Musicのほうが国内レーベルでも海外レーベルでも広くカバーしている。特にPentatoneでの山田和樹指揮スイス・ロマンド管弦楽団との録音は、Apple Musicは最新アルバムまで3点全部聴けるのに、Google Play Musicは最初のビゼーしか聴けなくてがっかり。ただし、ExtonはGoogle Play Musicのほうがたくさんヒットするので、Apple Musicさえあればいいとは言えない。
●ま、金額的には両方とも契約したってCD1枚分くらいなんだから、どっちも使えばいいっていう結論はとっくに出ているのだが、どっちをメインで使うのかという問題。
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●あと番外編として、NMLは前にも書いたように日本語化がしっかりしているという点で、相変わらず独自の価値がある。これは単に「翻訳してあるからありがたい」っていうだけじゃないんすよ。むしろ表記に一貫性があることに意味がある。つまり、ストラヴィンスキーの「春の祭典」を探すときに、The rite of spring と Le sacre du printemps で2回検索しなくても、ただ「春の祭典」と検索すれば済む。この一覧性はApple MusicにもGoogle Play Musicにもない。