●EUROはラウンド16がいちばんキツい。選手がじゃなくてサカヲタのテレビ視聴者が。一日に3試合も放送されても絶対全部は見れないから。しかしここさえ乗り切れば、準々決勝からは1日1試合になる。耐えるしか。
●フランス対アイルランドは、開始早々にポグバのファウルからアイルランドにPKを与えるという波乱の幕開けに。ロビー・ブレイディが蹴ったボールはポストを叩いて内側に。わずか3分でアイルランドが先制。万一これで開催国が敗れてしまうとズッコケ感が半端ではないが、後半13分と後半16分に立て続けにグリーズマンがゴールを決めてフランスが逆転した。フランスは後半からカンテを下げてコマンを投入し、4-3-3から4-2-3-1にしてから攻撃が円滑化した、ようにも見えるのだが、はたして。
●アイルランドは「魂のフットボール」。攻撃は至ってシンプルで、難しいことはしない。大半はサイドからのクロスボールかロングボール。それでも気迫がこもっていて手強い相手。ただ、後半からはペースダウンし、後半20分にダフィがグリーズマンを後ろからのタックルで倒してレッドカード。アイルランド・サポーターたちがスタジアムで歌っているあの歌、あれを2002年のワールドカップ日韓大会でも実際にスタジアムで耳にして心動かされたことを思い出す。外国から見て感じのいいサポーター、ナンバーワンだろう。 フランス 2-1 アイルランド。
●ドイツ対スロヴァキアはドイツが完勝。ドイツの前線をどういうメンバーにするかが注目だったが、結局トップにマリオ・ゴメスを置いた。壊れていないものを直す必要はないということか。で、その下にドラクスラー、エジル、ミュラーを起用して、ゲッツェをベンチに。エジルのPK失敗があったのに3対0で勝ったんだから文句なしというべきなんだろうが、でもな。やっぱりマリオ・ゴメスで本当にいいのかと案じてる人は少なくないのでは。ドイツ 3-0 スロヴァキア。
●ハンガリー対ベルギーは、期待通りベルギーが快勝してくれた。ベルギーは4ゴールの大爆発。グループステージではなかなか点の入らない大会だと思っていたが、決勝トーナメントに入ると派手な試合も出てくるようになった。個々の選手の質からいえばベルギーは優勝候補のはず。右サイドのアタッカーのポジションをメルテンス(ナポリ)とカラスコ(アトレティコ・マドリード)で分担してるのがぜいたく。 ハンガリー 0-4 ベルギー。
June 28, 2016