●英Gramophone誌の Classical Music Awards 2016 の各部門賞が発表されている。さらに9月15日にロンドンのセレモニーで Recording of the Year、Artist of the Year、Young Artist of the Year等が発表されるという流れ。各部門賞の見出しが Disc Awards 2016 となっているが、イギリスではまだCDショップは健在なのだろうか。ともあれ、ストリーム配信に移行しても、こういった賞が(主に売る側に)必要とされ続けることに変わりないはず。
●部門賞の一覧は本家のサイトよりも、そこからリンクされているPresto Classicalの一覧を見るほうが手っ取り早い。このサイトはCDもデータも販売しているのだが、価格が円建てで購入できるのが吉。ワタシがダウンロード購入するときの第一選択肢としているのが、実はこのサイト(いろんな理由で、ストリームで聴ける音源であってもわざわざダウンロードで購入するというケースがある)。ただし、この受賞音源一覧だと、「日本からダウンロードでは購入できません」というタイトルがいくつかあって、少しがっかり。メジャー系の新譜だといまだにそういう国境の壁が存在する。その一方で、そもそもダウンロード販売もストリーム配信もしてくれないレーベルもまだある。そういうレーベルはどうしても相対的に視野に入る機会が少なくなってしまうのだが……。
●英Gramophone誌はがんばってるなあと思う。授賞セレモニーやったり協賛とったりとか、やるとなったらなかなか大変なこと。デジタル化もとっくに進めてて、上記Gramophone誌のページの下のほうにあるように、紙の定期購読のほかにデジタル・エディションだのデジタル・アーカイブだのレビュー・データベースだのといろんな種類のサービスがあって、価格体系が細かく設定されている。紙からデジタルからぜんぶ一式だと年間103ポンド。今ポンド安で133円くらいなので(マジで)、年間13700円ほど、月あたりだと1140円くらい。さすがにかなり安く感じる。でもこれが1ポンド240円とかの頃だったら、まるで違った感想になるわけで、恐るべし、為替レート・マジック。
●あ、受賞音源についてあれこれ書こうと思ってたのに紙幅が尽きた。ん、紙幅?
August 25, 2016