September 7, 2016

タイvsニッポン@ワールドカップ2018最終予選

タイ●初戦、ホームでUAE相手にまさかの逆転負けを喫したニッポン。いきなり苦境に立たされて、アウェイでタイと対戦。東アジア、中東、中央アジアまでを含む広いアジアのなかで、東南アジアだけが出遅れていた感があったが、近年この地域も格段にレベルアップしている模様。タイは短いパスをつなぐスペクタクル志向のサッカーを目指しているようで、少し前のニッポンの姿が重なる。好感度大……とか言ってる場合じゃないよ、尻に火がついてるんだからっ!
●GK:西川-DF:酒井宏樹、森重、吉田、酒井高徳-MF:山口、長谷部-原口(→ 宇佐美)、本田(→小林悠)、香川-:FW:浅野(→武藤)。前の試合からは、問題の中盤に大島ではなく山口を、前線には岡崎に代えてスピード勝負の浅野を起用してきた。タイはニッポンが高さで勝てる数少ない相手だが、だからといって高さで勝負するつもりはないという布陣。
●いろんな意味で前の試合のコピーのような展開になっていた。ボールはほとんどニッポンが回している。次々と相手ゴールを脅かすが、決定機に外しまくる。そして主審はイラン人のモフセン・トーキー。前の試合に比較すればましという程度で、基準が一定せず、やはり不可解な判定が連続。森重がインプレイ中にボールの空気圧が足りないとアピールしたら、主審がボールを触って確認したうえで、森重にイエローカード。これには苦笑。カードを出す意味がない。キックオフの笛が鳴る前から、別の戦いが始まっている。もっとも、後半途中でタイのサポーターたちから大ブーイングを受けてからは主審の態度も少し変わったようで、途中交代で入ってきたタイ選手に2枚のイエローを出して、退場させた。厳しかろうが甘かろうが、笛の基準が試合を通して一貫していれば文句はないのだが……。
●ゴールは原口と浅野。起用した選手が結果を出した。2対0。原口は攻守にわたって奮闘して、マン・オブ・ザ・マッチ級の活躍。浅野はジャガーポーズ。本来主力である香川や本田に覇気が感じられないのが気がかり。今に始まったことではないが、全般にゴール前で力強さを欠き、無用なオサレ・パスが目立つ。いただけないのは終盤の慌てぶりで、落ち着きを欠いてイージーなミスを連発して余計なピンチを招くことに。一人少ない相手にただボールを回せばいいところで、なぜあんなに混乱するのか。この試合を一言で表現すれば「焦り」。いや、焦ってたのはワタシ自身なのだが。

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