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December 29, 2016

映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」

●今日が仕事納めという方が多かっただろうか。当ブログも年末年始モードに入るので、しばらく随時更新で。で、見た、映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」。これはっ! スター・ウォーズ本編ではなくスピンオフ作品ということで、それほど期待が大きくはなかったのだが、いやいや、ぜんぜんおもしろい。ていうか、エピソード4(初代第1作)の焼き直し的な要素が強すぎた近作「スター・ウォーズ エピソード7」より、こっちのほうが断然好き。ファンは見るしか。
●この「ローグ・ワン」で語られるのは、エピソード4の前日譚。エピソード4ではデススターの設計図がレイア姫からもたらされるわけだけど、その経緯が描かれている。つまり、冒頭の「遠い昔、遥か彼方の銀河系で……」と語られるテロップの部分が、一作の映画になっている。そして「ローグ・ワン」のラストシーンは、エピソード4の10分前なんだとか。すごいよ、これ見終わったら、すぐに40年前に作られた続編を見れるんだから!
●で、スピンオフだからなにかと風通しがいいんすよ。だって登場人物はほぼ全キャラが初登場。監督はギャレス・エドワーズ。音楽はマイケル・ジアッキノで、ジョン・ウィリアムズではない(が、そのテイストを十分にリスペクトしている)。映像はCGを活用しつつも初代3部作の手触りを残す。で、以下、決定的なネタバレはしないけど、いくらか本編に触れてしまうのでご容赦を。なにも知らずにこれから見たい方は、また今度!
●で、この「ローグ・ワン」って、ストーリーを知らなくても結末は知っているというタイプの話なんすよね。最後は必ずデススターの設計図が反乱軍の手に届けられるんだけど、そこに至る犠牲は大きい。帝国とダースベイダー(少ししか出てこないけど、存在感は強烈)は絶頂期。だから、見ていて「この人はエピソード4に出てこないから、たぶん、生き残れない。この人はエピソード4に出てくるから確実に生き残る……」とか、わかるわけだ。これってなんだか大河ドラマっぽい。ていうか、この話自体が「真田丸」だと思うんすよね。ローグワンって真田十勇士だし、最後にヒーロー役とヒロイン役が手を取り合う場面はどう見ても信繁ときりって感じだ。
●あと、ターキン総督役のピーター・カッシング。生きている。役者はとっくに亡くなっているのに、「ローグ・ワン」では生きている。息子なの? いやいや、CGなのか。別の役者の演技にCGをかぶせているそうだが、ここまでできてしまうとは。同じような驚きが最後にもう一度あるわけだが、これに比べればささいなもの。
●帰宅したら、レイア姫役のキャリー・フィッシャーの訃報が。浮き沈みの激しい人生だったと伝えられるが、60歳とはあまりに若すぎる。すでにエピソード8の出演場面の撮影は済んでいるという。来年、スクリーンで目にする際はずいぶん複雑な気分になるにちがいない。
●予告編を置いておこう。

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