●ドゥダメルの指揮で話題を呼んだ今年のウィーン・フィル・ニューイヤ・コンサート2017。選曲的にもニューイヤー・コンサート初登場の曲が8曲も入っていて新鮮な感じがあったんじゃないだろうか。
●なかでも印象に残ったのは、ワルトトイフェルの「スケーターズ・ワルツ」かな。この曲、ちゃんと最初から最後まで聴いたのは初めてかも。町のスケート場とかでBGMでかかっている曲というか、ホームミュージック的な印象しかなかったんだけど、こんな曲だったとは。この曲って序奏が付いているんすよね。で、国内盤CDの解説でも言及されているけど、冒頭ホルンがまるでブルックナーの交響曲第3番の冒頭トランペット主題みたい。ドキッとする。あと、曲全体としては思った以上にウィンナワルツ風なのだな、と。
●ニコライのオペラ「ウィンザーの陽気な女房」から「月の出の合唱」も初登場曲。この合唱は夜12時になったことを知らせる場面の曲なんだとか。鐘が鳴るのがそうなのか。プロコフィエフのバレエ「シンデレラ」のなかの「真夜中」と並ぶ、「深夜零時名曲」として記憶しておきたい。
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●ニューイヤ・コンサート仮想批評。
2017 一昨年をわずかに凌駕する出来ばえ
2016 3年連続で偉大な年となった
2015 100年に一度と評された2011年を上回る出来
2014 過去最高と言われた2011年に匹敵する出来ばえ
2013 屈指の出来と呼ばれた2009年を思い起こさせる
2012 100年に一度といわれた昨年に迫る
2011 過去100年で最高の出来
2010 まれに見る出来だった昨年に迫る
2009 ここ50年でもっとも素晴らしい出来ばえ
2008 21世紀最高の出来
●さて、最高なのはどれでしょう。