March 30, 2017

フェスタサマーミューザKAWASAKI 2017、プログラム発表

●29日はミューザ川崎でフェスタサマーミューザKAWASAKI 2017の記者会見があったのだが、ラジオ収録の仕事と重なってしまったので断念。代わりにウェブで発表されたプログラムをじっと眺める。「首都圏で活躍する10のオーケストラが川崎に集結」というのが謳い文句の音楽祭だが、今回は特別参加としてゲルギエフ指揮PMFオーケストラと井上道義指揮オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)が出演するのにびっくり。ゲルギエフ指揮PMFオーケストラはシューベルトの「ザ・グレイト」を演奏。OEKはティエリー・エスケシュとの共演で、2016年に委嘱したエスケシュのオルガン協奏曲をとりあげる。
●サマーミューザって、公演ごとにプログラムの性格がまったく違うんすよね。シリアスなプログラムを組む楽団もあれば、思いっきり親子コンサートとかポップス・オケ的なプログラムを持ってくるところもある。それぞれ客層もずいぶん異なるのでは。
●で、シリアス派のなかで特に興味深いものを挙げると、開幕公演がジョナサン・ノット指揮東響で、なんと、シェーンベルク「浄められた夜」とストラヴィンスキーの「春の祭典」。真夏にがっつり。必聴ですね、これは。
●村上寿昭指揮東京シティ・フィルのバロック名曲集もおもしろい。ヴィヴァルディの「四季」(有希 マヌエラ・ヤンケ)、ヘンデル(ハーティ編)の組曲「水上の音楽」、バッハ(マーラー編)の管弦楽組曲という、ある意味で失われたバロック名曲プログラム。近年モダン・オーケストラのプログラムでみかけなくなった名曲が、一周回って20世紀バロックとして新鮮味を獲得しつつあるのかも。あとは、ヤクブ・フルシャ指揮都響のスメタナ「我が祖国」全曲にもひかれる。
●公演によっては当日に公開リハーサルあり。ほとんどざっくり通すだけみたいなこともあれば、そんなに細かいところを何度もやり直すの?みたいなこともあって、まちまち。

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