●オペラの登場人物って、主にワーグナーなんだけど、すぐに救済されたとかされないとか言うじゃないすか。たとえば「タンホイザー」だったら、エリーザベトの犠牲によってタンホイザーが赦される、とか。でもそれってタンホイザーもエリーザベトも死んじゃうっていう結末なんすよね。あの世で救われたって言われてもなあ。むしろ現世が大事。死後の魂よりも、今をどう生きるか。オペラにはもっと現世ファーストの姿勢を望みたい。
●で、バイエルン国立歌劇場が新演出「タンホイザー」を無料でストリーミング配信してくれるんだけど、これってキリル・ペトレンコ指揮、ロメオ・カステルッチ演出で、秋に来日するプロダクションを一足先に観れるんすよね。配信は7月10日(月)午後7時から。オンデマンドではないので平日夜はなかなか大変だが、チャンスがあれば。視聴URLは http://www.staatsoper.de/tv-asia なのだが、配信当日にならないとつながらないという謎仕様。予告だけでも置いてほしい気がする。
June 27, 2017