●25日はフェスタサマーミューザで村上寿昭指揮東京シティ・フィルのバロック音楽プログラム。15時開演の平日昼公演。ヴィヴァルディの「四季」(有希マヌエラ・ヤンケのヴァイオリン)、ヘンデル(ハーティ編)の組曲「水上の音楽」、バッハ(マーラー編)の「管弦楽組曲」という、一周回って新鮮な感じのプログラム。本日発行予定の「ほぼ日刊サマーミューザ」にレポートを書いたので、ここでは補足的に。
●ハーティ版の「水上の音楽」を聴くのっていつ以来だろうか。ホルン4本、ティンパニ入りの堂々たる2管編成。クラリネットもしっかり入っている。しかも6曲だけ。復活の20世紀バロック。マーラー編曲の「管弦楽組曲」に至っては、管弦楽組曲第2番と第3番が合体しているという大胆不敵な編曲。すごい、一曲で「バディヌリ」も「G線上のアリア」も聴けるなんて! お得だ。
●おもしろいのはマーラー版「管弦楽組曲」の2曲目が「ロンドとバディヌリ」となっているところ。管弦楽組曲第2番からロンド→バディヌリ→ロンドとつなげて三部形式になっている。バディヌリで鮮やかに終わったと思ったらロンドに戻ってびっくり。この「管弦楽組曲」を、第1楽章が序曲、第2楽章がロンドとバディヌリ、第3楽章がアリア、第4楽章がガヴォットの交響曲に見立てれば、第2楽章がスケルツォ相当(だからトリオが入って三部形式になる)、第3楽章が緩徐楽章相当ってことで交響曲風の並びになっている、かな。
July 26, 2017