November 2, 2017

ハリルホジッチ、欧州遠征のニッポン代表メンバー発表

ニッポン!●今月のニッポン代表の欧州遠征は、対戦相手がブラジルとベルギー。ハリルホジッチ監督ならずとも「世界の二強」と言いたくなるような最強国と、日本を離れて戦う貴重な機会。ワールドカップ本番でもシードの関係上、同じグループにこのクラスの相手が少なくともひとつ(もしかしたらふたつ)入ってくるわけで、アジア内の戦いでは決して実現しないテストが可能になる。最大の注目点は、W杯予選で成功したオーストラリア戦のような戦術を採用するのかどうか(たぶん、する)、そしてそれがどの程度通用するのか。あえて相手にボールを持たせ、前線の選手から激しいプレスをかけて、ボールを奪ったら手数をかけずにカウンターで攻めるという、強い相手に立ち向かうときの現代の標準戦術。もちろん、相手が上手いのでオーストラリア戦のようにはいかない。オーストラリアは後ろの選手の足元がもうひとつでこちらのプレッシャーに対してボールを失う場面が多々あったが、同様のシーンがブラジル相手に起きることなどほとんど期待できない。しかも、ボールを持たせておけばいずれ網に引っかかるだろうと思えたオーストラリアと違って、持たせた結果、コテンパ(死語)にやられる可能性があるのがベルギーやブラジル。しかし、それでもこれが勝点を得る確率を最大に高める戦い方であるとするのが、今の多くの監督の考え方。ハリルホジッチ以前のアギーレだって、当初からそんな戦い方をイメージしていたはず。
●で、メンバー。本田、香川、岡崎の三大スターが落選した。一方、長谷部や長友は残っている。攻撃陣を刷新し、若い選手に遠慮なくやらせたいということか。若手の登用だけではなく、復帰組も目立つ。GK:川島(メッス)、東口(ガンバ大阪)、西川(浦和)、DF:長友(インテル)、槙野(浦和)、吉田(サウサンプトン)、酒井宏樹(マルセイユ)、酒井高徳(ハンブルガー)、車屋(川崎)、昌子(鹿島)、三浦弦太(ガンバ大阪)、MF:長谷部(フランクフルト)、倉田(ガンバ大阪)、山口(セレッソ大阪)、森岡亮太(ワースランドベベレン)、長沢(浦和)、遠藤航(浦和)、井手口(ガンバ大阪)、FW:興梠(浦和)、乾(エイバル)、大迫(ケルン)、原口(ヘルタ)、杉本(セレッソ大阪)、久保(ヘント)、浅野(シュツットガルト)。
●浦和とガンバ大阪勢が多い。森岡はベルギーで絶好調。長澤はサプライズ。攻撃陣のビッグスリーが呼ばれない一方、吉田と長谷部は代わりの効かない選手という感じ。しかし慢性的に膝のコンディションに苦しむ長谷部が、本大会を万全で迎えられる可能性はどれくらいあるんだろう。つい前回大会を思い出す。

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