December 18, 2017

ニッポンvs韓国代表@EAFF E-1サッカー選手権

ニッポン!●試合の途中から自分はこれを「代表戦」にカウントしたくなくなってしまったのだが(この大会ってなんのための大会だっけという疑問をずっと引きずっている)、1点先制したら4点取られたというひどい試合になった、ニッポン対韓国代表。GK:中村航輔-DF:植田、昌子、三浦弦太、車屋紳太郎-MF:今野、井手口(→三竿健斗)、土居聖真-FW:倉田(→阿部浩之)、伊東純也(→川又)、小林悠。前の試合に続いて植田はサイドバックでの起用。唯一実績豊富な今野はやはり全試合先発。
●開始早々に伊東純也の仕掛けからPKをもらって、これを小林が決めて先制するが、その後はおもしろいようにやられた。韓国のトップにキム・シヌクという2m近い(?)長身ストライカーがいて、注文通りに頭で合わせられて失点。あとチョン・ウヨンの見事すぎる超絶技巧フリーキックで逆転。そのまま流れは最後まで引き戻せず、一方的にやられて計4失点。試合を通じてハリルホジッチ監督のいうところの「デュエル」で負け続け、攻守の切り替えも遅く、パワーと技術の両面で屈した感じ。ニッポンは全般に体が重そう。この急造チームのなかでは実績のあるはずの今野、井手口の中盤も機能せず。こうして3試合を戦うと、中国や北朝鮮に比べて、韓国はずっとレベルが高いことがよくわかる。お互いに欧州組が呼べず、よくわからないチームで戦っているという事情は同じなのだが、韓国側は伝統の「日韓戦」を戦おうとしていたのに対し、こちらは「引き分けでも優勝」といったふわっとした通常モードで試合に入り、なんだか焦点が合わないまま90分を終えてしまった。
●以前は「私は負けるの嫌い。負けると病気になる」とまで言っていたハリルホジッチ監督だが、試合後のインタビューは妙に淡々としていた。この実質B代表を見切ったからこそ、あっさりしていたのかな、と。もうこのチームが組まれることはないんだし、どうこう言ったところで意味がない。そんな本音が透けて見えた気がする。この煮え切らない大会を単純に「バックアッパーの選抜試験」と考えれば、ひとりかふたりの収穫はあった、ということか。

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