●28日はミューザ川崎でフェスタサマーミューザ2018記者発表会。今年のラインナップが発表された。7月下旬から8月中旬にかけて、首都圏10のプロオーケストラがミューザ川崎シンフォニーホールに続々と登場する。オーケストラの競演が音楽祭の柱だが、ほかに子供向けプログラムやパイプオルガン、バレエ、ジャズなどバラエティに富んでいる。
●このサマーミューザの会見って、毎年、川崎市長が臨席してくれるんすよ。先代の阿部市長時代の伝統が現職の福田市長にも受け継がれ、ミューザは川崎のシンボルなんだっていう誇らしげな雰囲気が伝わってくる。写真は左からホスト・オーケストラというべき東京交響楽団の大野順二楽団長、指揮者でこのホールのチーフアドバイザーの秋山和慶、福田紀彦川崎市長、吉井實行日本オーケストラ連盟専務理事、オルガニストで同ホールアドバイザーの松居直美、ジャズピアニストで同ホールアドバイザーの佐山雅弘の各氏。
●で、この音楽祭って、各公演のカラーがオーケストラによってまちまちなんすよね。思いきりファミリーコンサートっぽいところもあれば、ド本格のプログラムを持ってくるところもあって、客層がぜんぜんちがう感じ。たとえば読響は渡辺俊幸指揮でシネマ&ポップスだけど、都響はミンコフスキ指揮でチャイコフスキーの「くるみ割り人形」全曲だったりする。例年、N響はファミリー向けの公演だったのが、今年は路線が変わってパーヴォ・ヤルヴィのアシスタント熊倉優が指揮台に立ってショスタコーヴィチの交響曲第10番を振る。ソリストに上野耕平でグラズノフの協奏曲。で、若いファンもマニアも両方の人気を呼びそうなのが藤岡幸夫指揮日フィルで、反田恭平のソロでラフマニノフ(ヴァレンベルク編)のピアノ協奏曲第5番を演奏する。そんな曲は本当はないわけだが、これは交響曲第2番をピアノ協奏曲に編曲したもの。日本初演。
●東響の大野順二楽団長からは「今、各オーケストラでものすごい勢いで世代交代が進んでいる。N響がいちばん若いくらいかもしれない。若い人たちの活躍に期待してほしい」。このブログでもN響の若さは以前にも話題にしたと思うが、今回は指揮者もソリストも若くて、本当にフレッシュな感じ。ところで、この発表会では特製MUZAどら焼きが参加者全員に配られた。ちょうどお腹もすいていたところでありドラえもん級に歓喜したのであるが、そういえば、どら焼きといえばオーケストラ・アンサンブル金沢も作っていなかったっけ。東京定期で飛ぶように売れるどら焼きを見たような記憶が。なぜオーケストラやシンフォニーホールはどら焼きを作りたくなるのか。他の楽団やホールもオリジナルどら焼きで競演してみてはどうか、mgmg。うまっ!
March 30, 2018