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April 10, 2018

日本サッカー協会、ハリルホジッチ監督を解任、後任に西野朗技術委員長

ゴールポスト●ニッポン代表のハリルホジッチ監督が解任されるという耳を疑うようなニュースが。ワールドカップまで2か月、事実上あとは本番を戦うのみとなった今の段階で、まさか監督を解任するとは思わなかった。サッカー協会田嶋会長の会見でのコメントを読んでも、言っていることがまだるっこしくて解任理由がさっぱりわからない。「選手からの信頼を失った」みたいな言い方ってどうなんだろ。まるで選手側にも責任を背負わせているようで落ち着かない。縦に速いサッカーが日本に合ってない? でもそれが典型的なモダン・フットボールだし、その戦術は最初からわかっていたこと(というかアギーレを招いた段階からそっちを目指していたはず、ザッケローニ時代の反省から)。現にワールドカップ予選で結果を出した監督を切るのだから、メディアには載らないよほどのことがあったのかとヘンに想像力を刺激されてしまう。
●で、後任は西野朗技術委員長が務めることになった。現実的な選択肢として、今から知らない人を招くのは無理な話なわけで、内部から監督を出すのはしょうがないのかもしれない。でもなー、それって「ピンチヒッター、オレ!」みたいな感じじゃないすか。西野さんがガンバ大阪で好成績を収めていた頃には、次に日本人で代表監督になれる人がいるとしたらこの人だろうという期待はあった。でも、その後ガンバが不調に陥り監督の座を降りると、続いて就任したヴィッセル神戸で失敗し、さらに名古屋グランパスでも冴えない結果に終わって、もう代表監督どころじゃない状態に。それがサッカー協会を経由して、よもやの内部からの代表監督就任。こんな形でチャンスが巡ってくるなんて、本当に人の運命はわからない。
●アトランタオリンピックでブラジルに勝った「マイアミの奇跡」というのは、20年以上も前の話で、ちなみにそのブラジル戦というのはズタズタにディフェンスを切り裂かれてシュートを雨あられと打たれ続けたのに鬼神と化した川口能活がスーパー・セーブを連発して、一方こちらがポーンと山なりのボールを相手陣内に放り込んだら相手キーパーとセンターバックが衝突してしまいこぼれたボールを伊東輝悦が蹴り込んで1対0で勝ったという、見ていて辛いゲームだった。なので、「マイアミの奇跡をもう一度」というのは悪い冗談にしか聞こえない。