●30日昼は、イタリア文化会館で東京・春・音楽祭のリッカルド・ムーティ 「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」の記者会見へ。来春15回目を迎える東京・春・音楽祭が、3年にわたってムーティによる「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」を開催する。これは毎夏イタリアのラヴェンナで開催されているイタリア・オペラ・アカデミーの東京版ともいえるもの。同アカデミーのゼネラルディレクターでありRiccardoMutiMusicのCEOであるドメニコ・ムーティ(写真左)、東京・春・音楽祭の鈴木幸一実行委員長と芦田尚子事務局長の各氏が登壇。
●毎年ヴェルディの作品が一作ずつ取り上げられ、2019年は「リゴレット」、2020年は「マクベス」、2021年は「仮面舞踏会」。アカデミー対象者としては35歳以下の指揮者3~5名(オーディションあり)がムーティの指導によりリハーサルに参加、また30歳以下の聴講生(音大在学・卒業程度)120名がリハーサルを聴講できる。2019年は3月28日から4月3日まで東京芸大でリハーサルを行い、4月4日に東京文化会館でムーティ指揮東京春祭特別オーケストラによって演奏会形式(抜粋上演)で上演される。ソリストは調整中。オーケストラは日本の若手奏者たちによる編成。別途、ムーティによる作品解説も。
●鈴木幸一氏「ムーティさんとは長い付き合いになる。この東京・春・音楽祭をなんどかサスペンドしようかと思ったこともあったが、そのたびにムーティさんが『音楽祭はザルツブルクだってどこだって大変なもの。でも音楽祭でいちばん大切なことは続けることなんだ』と言って、励ましてくれたおかげで続けることができた。多くの人たちにムーティの教えを受ける機会を提供したいと思っている」。ドメニコ・ムーティ「このアカデミーを日本でも開くことになり、とてもうれしく思う。ムーティの師はアントニーノ・ヴォット。そしてヴォットの師はトスカニーニ。トスカニーニは『オテロ』の初演でチェロを弾いていた。ムーティはイタリアの古いメソッドを受け継ぐ指揮者。これを少しでも多くの人に広めたい」
June 1, 2018