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July 8, 2018

準々決勝 スウェーデンvsイングランド フットボールの母国に最大のチャンス到来 ワールドカップ2018

スウェーデン●スウェーデンとイングランド、ともに前評判のそれほど高くないチームがここまで勝ち上がってきた。ずばり、イングランドは決勝進出のビッグチャンスを手にしている。強豪がトーナメントの反対側に集中したため、こちらの山の最大の敵と予想されるのはクロアチア。これを逃したら次に決勝を狙えるのはいつになるかというくらいの大チャンス。一方、スウェーデンは堅牢な守備ブロックとパワープレイが持ち味。
●試合開始早々から「もしかして暑いのかな?」と思うような間延びした展開。後で調べたら26℃。さほどでもない。特にスウェーデンの選手の体が重そうに見える。彼らの守備戦術が功を奏して前半はタイトで眠くなるような展開が続くが、30分、イングランドのコーナーキックからマグワイアが頭で合わせて先制。こうなるとスウェーデンも守ってばかりはいられないはずだが、イングランドの勢いに押されて耐える展開に。後半14分、イングランドは右サイドからリンガードがファーにふわりとクロスを入れてデレ・アリが頭で決めて2点目。追うスウェーデンだがセットプレイとパワープレイ以外では得点の香りがしない。だれか創造的なプレイをする選手がひとりふたりいてほしいところ。イングランドはキーパーのピックフォードが圧巻。エバートン所属の24歳。控えのバトランドも25歳で、「キーパーだから経験重視」などという考え方がない。エースのケインだって24歳、スターリング23歳、リンガード25歳、デレ・アリ22歳。この若さは大会最終盤の武器になるかも。
●残るもう一試合の準決勝、ロシア対クロアチアは開催国の予想外の健闘によって2対2でPK戦にまでもつれ込んでしまった。ロシア、開幕前は「史上最弱のホスト国」と呼ばれていたのに……。PK戦はロシア先攻。統計的には勝率60%で有利なのだが、なんとなんと、またまたまたまた後攻のクロアチアが勝ってしまった。いや、開催国のプレッシャーと、そもそも個の技術がクロアチアのほうが高いことを考えれば、不思議はないのだが。トーナメントのこちらの山はクロアチアが決勝に進むというのがワタシの予想だったけど、ここでこんなに消耗してしまうのは誤算。中盤の要、モドリッチとラキティッチの両ベテランがキープレーヤーだが、次に若いイングランドと中三日で戦うことになった。これは見もの。

スウェーデン 0-2 イングランド
娯楽度 ★
伝説度 ★★