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August 9, 2018

ゾンビとわたし その36:街がゾンビで埋め尽くされたときのためのプレイリスト

●ウェブマガジンONTOMOの8月特集は「ホラー」。「街がゾンビで埋め尽くされたときのためのプレイリスト」を寄稿しているので、よろしければ、どぞ。究極のNO MUISC, NO LIFE。ちなみにバーンスタインの交響曲第2番「不安の時代」が、リチャード・マシスンの「アイ・アム・レジェンド」に登場するのは、単なる作者の好みではないと思う。ここで補足しておくと、バーンスタインが触発されたオーデンの「不安の時代」にある第2次世界大戦に由来する信仰の危機というテーマは、ゾンビの直系の祖先が吸血鬼であり、彼らが十字架を弱点としたことと明確に関連している。
●あと、ゾンビ以後の世界についてのインフラなんだけど、「アイ・アム・レジェンド」では電力を自家発電してるんすよ。だから、ただひとりの人類になってもレコードを聴いていられる。燃料はガソリンスタンドで調達するのかな。これがたとえば「アイ・アム・ア・ヒーロー」だと、ずっと電力が供給されているみたいでそこが腑に落ちなかった。実際のところ、Zday以降、電気、ガス、水道はどれくらいで止まってしまうのかを知りたい(知ってどうする)。