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August 13, 2018

カンボジアの本田、マリノスのポステコグルー

カンボジア●突然、本田圭佑がカンボジア代表の実質的な監督に就任するという驚きのニュースが。つい先日、オーストラリア・リーグのメルボルン・ヴィクトリーと選手として契約を結んだばかりなのに、選手をしながらカンボジア代表の監督をするという。そんなことが可能なんだろうか。といっても肩書きはHead of delegationで、登録上の監督は別の人。カンボジアのサッカーを強くすることを第一としつつも、それだけではなく「サッカー以外のカンボジアのすばらしいところを世界に伝えていくことも使命」と語っているのが興味をひく。本田の周囲ではもう着々と引退後の仕事に向けていろんなプランが同時進行している模様。こうなると、かつての中田ヒデの「異端児」ぶりがかわいいものに思えてくる。中田ヒデは「旅人」としてセレブになったが、本田は引退前から「実業」がスタートしている。
●久々にマリノスについて書いておくと、ワールドカップ後はポステコグルー監督の革新的すぎるポストモダン戦術が火を噴いて、FC東京、広島、川崎相手にトントントーンと大量失点しながら3連敗して、いよいよ降格ゾーンすれすれまで落ちた後、この週末の湘南相手に1-0という珍しくサッカーらしいスコアでやっと勝利した。この試合、DAZNで見たが、蒸し暑さや3連敗のショックもあってか、もうひとつ監督の戦術が機能しなかったようで、そのせいか無事に勝てた。斬新すぎる「機能すると負ける戦術」。どんなに順位が落ちても強気の態度を崩さないポステコグルーのインタビューを見ていると、尊師と呼びたくなる。信仰のためなら、勝点などなんだというのか。だが、降格ゾーンが迫ると、つい信仰が揺らぎそうになってしまうのが凡人というもの。この心の弱さを克服しなければ。お前が欲しいのは、エキサイティングな戦術なのか、それともただの勝点なのか。ともあれ湘南戦の勝点3のおかげで、順位は13位まで回復した。13位まで……回復……ぶふぅっ!(謎)。
●欧州の新シーズンが開幕した。ヨーロッパの夏はもう終わった、フットボール的には。今季注目すべきはサッリ新監督を迎えたイングランドのチェルシーなのだが、サッリについてはまた改めて。

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