●先週のヴィッセル神戸対マリノス戦で、後半から神戸は外国人選手6人が同時にピッチに立っていた。つまり11人の内、半分以上が外国籍の選手だったのだ。ついにJリーグでもこんな光景が見られるようになったのかと感慨あり。
●どうしてそんなことが可能なのか。Jリーグの外国人枠は無条件に3人ある。神戸はこの3人の枠をイニエスタ、ポドルスキ、ウェリントンで使った。これに、アジアサッカー連盟枠として1人を追加できる。この枠をキム・スンギュが使った。さらに、Jリーグには外国人扱いを免れる「Jリーグ提携国」枠がある。これを使ったのがカタールのアフメド・ヤセルとタイのティーラトンの2人だ。これで計6人。国際色豊かだ。
●これを見ると、Jリーグもだんだん欧州と同じようになりつつあるのだなと思う。イングランドのプレミアリーグでは2009年のポーツマス対アーセナル戦で両チームの先発メンバー全員が外国人になった。それじゃあイングランドの選手が育たない、イングランド代表の未来は暗いと言われたものだが、今年のワールドカップを見る限り、その予言は当たっていない。
●マリノスのイッペイ・シノヅカ(篠塚一平)はロシア国籍なのだが、「日本生まれでなおかつ日本の義務教育を受けた選手は各チーム1名に限って外国籍とはみなさない」というルールが適用できるため、日本人扱いにできる。現状のルールはかなり煩雑だ。今のところ顕在化していないが、たとえばカタールがJリーグ提携国であるなら、ブラジル人にカタール国籍を取らせて外国人枠を免れるという手もありうる。遠からず外国人枠は撤廃されて、代わりに日本で生まれ育った選手を最低何名以上(たとえば5人とか)起用するといった制度に変化していくんじゃないだろうか。
August 31, 2018