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October 30, 2018

東京・春・音楽祭2019 概要発表会

東京・春・音楽祭2019 概要発表会
●29日は東京文化会館の大会議室で「東京・春・音楽祭2019」概要発表記者会見へ。今回で第15回という節目の回。開催期間は3月15日からの一か月間で、東京文化会館をはじめとする上野の文化施設を舞台に過去最大規模の公演数が用意される。会見の模様は「ぶらあぼ WEB」でレポートしているので、ぜひそちらもご覧いただければ。例年の会見と比べ、今回はN響、都響、読響からも登壇者があって壇上がいっそう賑やか。写真は左より茅野雅弘上野観光連盟事務総長、澤和樹東京芸大学長&上野の山文化ゾーン連絡協議会会長代行、樋口桂東京文化会館副館長、音楽祭の生みの親である鈴木幸一実行委員長、西川彰一N響演奏制作部長、赤羽朋子都響事務局長、津村浩読響事務局長。
●今回の大きな話題としては、以前当欄でもお伝えしたようにムーティの「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」第1回が開催されること。これに伴って、ムーティ指揮東京春祭オーケストラによるヴェルディ「リゴレット」が演奏会形式で抜粋上演される。また、第10回を迎えるワーグナー・シリーズは「さまよえるオランダ人」。ダーヴィト・アフカム指揮N響で、題名役はブリン・ターフェル。「合唱の芸術シリーズ」は大野和士指揮都響のシェーンベルク「グレの歌」。読響はオーギャン指揮で、音楽祭の15年間を振り返る演目によるオペラ・ハイライト集。
●おもしろいなと思ったのは、バイロイト音楽祭提携公演の子供のためのワーグナー「さまよえるオランダ人」。バイロイト音楽祭総監督カタリーナ・ワーグナーが始めた企画で、はたしてワーグナーをどんなふうに子供向けにアレンジしているのか、興味津々。今回は「オランダ人」だけど、2020年には本編のワーグナー・シリーズと連動して、子供のための「トリスタンとイゾルデ」が上演されるんだとか。なんだか楽しそう。常々、子供にウケるオペラは「魔笛」じゃないだろう!と思ってるので。春休みの小学生にワーグナーを。