●さて、日本のサッカー・シーズンがまもなく終わろうとしているので、備忘録を兼ねてふたつのチャンピオン・チームが誕生したことを記しておかねば。
●まずはJリーグ。なんと、川崎フロンターレが2連覇を達成してしまった。川崎のみなさん、おめでとうございます。一昨年まではシルバーメダル・コレクターの印象ばかりが強かった川崎。抜群の攻撃力を誇り、スペクタクルを見せてくれるけど、勝負弱い。そんな印象を覆したのが昨季のリーグ優勝。今季は前半戦で広島が独走状態に入るかと思われたが、広島の急激な失速もあって、川崎が連覇を果たした。特筆すべきは(まだリーグ戦は終わっていないが現時点で)リーグ最少失点の守備力。サッカーはやっぱり守りが堅くないと強くなれない。上の写真は昨シーズン終了後に川崎駅に掲げられた看板だが、本当に連覇してしまうとは。
●もうひとつ、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で鹿島アントラーズがイランのペルセポリスを破って優勝。これは偉業。ホームで2対0とリードして、アウェイに乗り込んだところ、8万人収容のスタジアムはペルセポリス・サポでぎっしり。壮絶なアウェイ・ゲームだが0対0で耐えた。試合の様子をチラ見した限りでは、主審の笛も不安定で鹿島の選手にとってはストレスのたまる状況だったと思うが、これを耐え切ってしまう選手たちの成熟ぶりが印象的。これがジーコイズムなのか。ただ、ペルセポリス・サポはみんなブブゼラを吹いていたのが意外。まだブブゼラって売ってるんだ……。男たちの野太い声で応援されるほうが、プレッシャーはきつかったと思う。
●鹿島のなにがスゴいって、ACL決勝の第1戦と第2戦の間に中二日で迎えたJリーグの柏レイソル戦(アウェイ)を、先発11人総入れ替えのターンオーバーで戦って、しかも勝ってるんすよ。名前も知らない新人選手まで、みんな鹿島の看板を背負って戦う。マリノス・サポとしては、クラブ運営力の差にひれ伏すばかり。どうしてこんなに差が付いちゃったんすかね。
November 14, 2018