December 4, 2018

2018年のJリーグの残留&昇格争い、まとめ

サッカー場●異常なほどドラマティックな展開が続いた2018年のJリーグの残留&昇格争い。J1は長崎と柏の降格は決まったが、最終節にもなって入れ替え戦(J1参入プレーオフ)行きの残り一枠にマリノス、湘南、鳥栖、名古屋、磐田が可能性を残すという壮絶なバトルになった。この内、名古屋と湘南は直接対決で、途中まで湘南が2点をリードして名古屋は万事休すかと思われたが、2点を追いついてドロー。勝点41で並んだが、得失点差では名古屋が下。鳥栖は鹿島相手にスコアレスドローでやはり勝点41に踏みとどまり、得失点差でセーフ。マリノスはセレッソ大阪に敗れてこちらも勝点41で並んだが、得失点差のリードでセーフ。そして磐田は優勝をすでに決めている川崎が相手。後半49分まで1対1の同点でそのままなら勝点42で余裕の12位フィニッシュだったはずが、試合終了直前にオウンゴールで失点してしまい、勝点41止まり。得失点差で名古屋を下回ったため16位で入れ替え戦に回ることになった。このオウンゴールひとつで名古屋は救われたわけで、風間監督は古巣の川崎からアシストをもらったことになる。12位のマリノスから16位の磐田まで5チームすべてが勝点41で並ぶという接戦で、蟻地獄でもがくかのような苦しい戦い。
●で、J2から昇格するチームだが、優勝の松本山雅と2位の大分は自動昇格。大分はかつてJ1でナビスコ杯優勝のタイトルまで取りながらJ2、J3まで落ちて、それからJ2、J1とまた復活したことになる。J3からJ1まで引き上げたのは片野坂知宏監督。名将なのか。昇格プレーオフでは、4位の町田にJ1ライセンスがないため、3位横浜FC、5位大宮、6位東京ヴェルディとで変則プレイオフを戦い(引分けなら上位チームが勝ち抜ける一発勝負)、いちばん不利なはずの6位のヴェルディが大宮と横浜FCに連勝して、磐田との挑戦権を得た。このヴェルディ対横浜FC戦がまた強烈で、後半51分まで同点で横浜FC勝ち抜けの状態だったのが、最後のコーナーキックで前線まで上がったヴェルディのGK上福元がドンピシャのタイミングでヘディングシュートを放ち、キーパーがはじいたボールをドウグラス・ヴィエイラが押し込んだという劇的ゴール。上福元のヘディングがうますぎて笑う。J1を賭けた磐田とヴェルディの戦いは12/8(土)14:00から。
●J3は優勝のFC琉球と2位の鹿児島がそれぞれ初のJ2昇格。琉球なんて少し前までJFLにいたのに今やJ2とは……。ということはJ2のチームはすべて沖縄遠征がシーズン中にあるわけだ。というか、FC琉球はアウェイ全試合を本土遠征しなきゃいけないんだから、大変なもの。
●J3の下、JFLではHonda FCがぶっちぎりの優勝を果たしたのだが、彼らは今日珍しい実業団のアマチュアチームであり、Jリーグ入りを目指していない(JFLでは通称「門番」と呼ばれている。会社員という安定した身分が強さの秘密か)。そして2位のFC大阪(大阪の第3勢力がここに)はJ3ライセンスをまだ取得していないので昇格できず。で、3位のヴァンラーレ八戸がJ3に昇格することになった。岡田武史オーナーのFC今治は5位と健闘したものの昇格ならず。以前、岡田オーナーは「JFLは1シーズンで通過したい」と豪語していたが、結局3シーズン目を迎えることになる。うん、JFLって、手強いっすよね、かなり。フフ。

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