●記者会見などの質疑応答でしばしば見られる現象として、物分りの良い明快な質問より、なにが聞きたいんだかよくわからない雲をつかむような問いのほうが、よほど本質に迫る回答を引き出すということがよくある。
●すっきりした問いにはすっきりした答えしか返らない。一方、質問の体をなしていないような言葉が投げられると、壇上に「これはなにを答えればいいのかわからないけど、なにか意味のあることを言わなければならないぞ」的なムードが漂って、ついいちばん核心を突いた言葉が出てきたりする。この現象を利用して、意図的にわかりにくい質問が投げられるケースも多々あるんじゃないかと推測しているのだが、本当のところはよくわからない。
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●ONTOMO連載「耳たぶで冷やせ」の第10回は「かぜに効く名曲」。ひく前に読みたい。
January 11, 2019