January 19, 2019

ニッポンvsウズベキスタン@アジア・カップ2019UAE大会

ウズベキスタン●アジア・カップ2019UAE大会、グループリーグの第3戦は、ニッポン対ウズベキスタン。すでにグループリーグ突破を決めている者同士の対戦となった。勝てば1位突破だが、引分け以下なら2位で勝ち抜けになる。で、これが少々困った事態になった。というのも、決勝まで勝ち進むのであれば2位で勝ち抜けたほうが移動が楽。しかも最強国イランと決勝まで当たらずに済む。ただし、2位の場合は決勝トーナメント一回戦の相手が前回王者のオーストラリア。一方、1位で勝ち抜けると次はサウジアラビア。どっちにしてもまるで決勝戦でもおかしくない強いチームと当たる。今回、グループによっては3位でも勝ち抜けできるわけで、実際、ベトナムとかキルギスだって決勝トーナメント進出を決めているのに、なんでニッポンはいきなりそんな厳しい相手と当たるの?
●で、森保監督はチームをほぼ全とっかえして控え組を先発させた。GK:シュミット・ダニエル、DF:室屋、三浦弦太、槙野、佐々木翔-MF:塩谷、青山-伊東純也、乾(→ 原口)-FW:北川(→冨安)、武藤(→遠藤航)。塩谷を中盤の底に起用するとは。守備ならどこでもできるユーティリティ・プレーヤー。ちなみにこのスタジアムは塩谷が所属するアルアインのホームグラウンド。スタンドからはウズベキスタン・コールが聞こえてくる。ウズベキスタンの監督は名将クーペル。これにはびっくり。先日、フィリピン代表が元イングランド代表監督のスヴェン・ゴラン・エリクソンを招聘したというニュースがあったが、大監督が次々とアジアにやってくる。
●試合は思った以上にニッポンがボールをキープする展開に。序盤からずっとニッポンは細かいミスが多く、プレイの質は決して高くなかったのだが、ウズベキスタンもこちらの想定よりも低調で、技術の面でもパワーの面でもベストには遠い感じ。締まりのない試合展開のなか、前半40分、スルーパスに抜け出たショムロドフが槙野と三浦のふたりのセンターバックを交わしながら右足アウトサイドで技巧的なシュートを決めた。ウズベキスタン先制。この守備の脆さ。救いはすぐに同点に追いつけたことで、43分、室屋が右サイドを縦に抜けてクロス、中央で武藤がフリーで頭で決めて同点。前半は1対1で終了。
●後半13分、ニッポンに決勝ゴールが生まれる。こぼれ球を塩谷が思いきり蹴り込んで豪快なミドルシュートが炸裂。これは見事。さすが中東組。マルタ島でのバカンスを切り上げて追加招集に応えただけのことはある。塩谷はもっと見たい選手。
●試合はそのまま2対1でニッポンの勝利に終わったのだが、さて収穫はどうだろう。監督が我慢強く使う北川は、惜しいチャンスもあったが、やはりチームにフィットしていない。頼みの乾もベストコンディションとはいえない様子。大迫の回復が遅れているようなので、武藤はこのままレギュラーに定着するかも。伊東純也のスピードは魅力だが、この日もシュートを決めきれず。全体にどうにも調子が上向いてこないまま、決勝トーナメントに臨むことになってしまった。

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