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February 25, 2019

Jリーグ開幕戦2019。ガンバ大阪vsマリノス、いったい昨季となにが違うんだ編

サッカー ボード●週末にJリーグが開幕。今季から1試合あたりの外国人枠が5人に拡大された(アジア枠は撤廃、タイやカタールを外国扱いしない提携国枠は健在)。登録選手の外国人枠は撤廃に。いろんな可能性が考えられるが、Jリーグの発展にはひとまず吉と見た。
●さて、マリノスはアウェイで宮本恒靖監督率いるガンバ大阪と対戦。名監督への道を歩みつつあるツネ様。一方、マリノスは今季も戦術モンスター、ポステコグルー監督が指揮を執り、昨季の狂乱のアタッキング・フットボールが継続されることになった。最強の得点力と最弱の守備力を武器にして戦うと残留争いに巻き込まれることはすでに証明されているわけだが、さて、キャンプ中に監督はどんなバージョンアップをチームに施してくれたのか、それが最大の注目点。主力を何人も引き抜かれた以上、戦術面での洗練は欠かせない。まあ、この戦術に洗練がありうるという仮定での話だが……。
●で、キックオフだ。開始1分に早くも驚愕の事件が起きた。センターバックのチアゴ・マルチンスがそれほど厳しいプレスがあったわけでもないのにキーパーへの不用意なバックパス、これをガンバ大阪のファンウィジョに難なくさらわれて、小野瀬のシュートで失点。いきなり最初の攻撃でガンバ先制。これって昨季に山のように見た自滅パターンじゃないの!! なぜそこで見えてないのにキーパーにバックパスをするのか、チアゴ・マルチンス。それは監督にボールをつなげと言われているから。飯倉呆然(たぶん)。昨季もずーっとこんな試合をやってきた。また一年やるのか、これを、本気で?
●そしてそのわずか2分後だ。今度はマリノスが左サイドのクロスからゴール前でこぼれたボールを仲川がすばやく押し込んで同点ゴール。開始わずか3分で1対1になった。ああ、ポステコグルー監督の高笑いが聞こえてきそう。前半34分、マリノスが右サイドでワンタッチ、ツータッチで華麗にボールをつないで天野がゴールラインぎりぎりを中央へ突破、ここから入れたクロスは跳ね返されるが、三好が拾って左足で豪快なミドルを叩き込んで美しい2点目。これは崩しもスペクタクルならシュートもスペクタクル。マリノス逆転。さらに前半38分、仲川とのコンビから新外国人のエジガル・ジュニオの技巧的なシュートで3点目をゲット。前半で1対3になった。後半は守る時間帯もやや増え、終盤に藤春に1点を返されて、結局ガンバ2対3マリノスという派手な打ち合いに。シュート24本を打って勝ち切った。あいかわらずラインは高く、サイドバックが内に絞って攻めるというスタイルは変わらず。勝ったのは嬉しいが、昨季の大騒動がくりかえされるだけのビューティフル・ドリーマーな展開の予感。
●開幕戦なのでメンバーを。かなり変わった。GK:飯倉-DF:広瀬陸斗、チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔、高野遼-MF:喜田、三好康児、天野純-FW:仲川(→大津祐樹)、エジガル・ジュニオ(→李忠成)、マルコス・ジュニオール(→遠藤渓太)。控えに昨季のレギュラーメンバーだったドゥシャン、松原健、扇原も。札幌からやってきた三好康児のボールさばきがとても美しい。畠中はドゥシャンをベンチに追いやって先発の座をつかんだ。前線へのフィード能力を買われているのか。高野遼は甲府へのローンを経て成長して帰ってきた選手。広瀬陸斗は徳島から移籍してきた新戦力で、お父さんはかつての浦和の名選手、広瀬治。松原健とポジションが重なっているが、開幕スタメンとは。攻撃力はありそう。