●閉幕の翌日、ラ・フォル・ジュルネTOKYO2019の開催報告(PDF)が発表された。来場者総数はのべ42万5千人、チケット販売数は124公演で12万枚強、販売率にすると84.7%。と、数字を並べてもなかなかピンと来ないので、過去数年と比較してみると以下のようになる。体感的な賑わいが数字で裏付けられた感。前回は池袋と有楽町での分散開催だったので、二会場を合わせた来場者総数は多かったものの、販売率はぐっと低くなってしまった。今回は集中開催に戻って、販売率は一気に回復した。のみならず、一昨年と比べても、来場者総数、チケット販売数、販売率すべてにおいて今回が勝っている。
[2019年 ボヤージュ 旅から生まれた音楽]
来場者総数(のべ人数)425,000人
チケット販売数 120,650枚(有料チケット総数 142,390枚)
販売率 84.7%
[2018年 モンド・ヌーヴォー 新しい世界へ](丸の内+池袋)
来場者総数(のべ人数)432,000人
チケット販売数 119,177枚(有料チケット総数 182,007枚)
販売率 65.5%
[2017年 ラ・ダンス 舞曲の祭典]
来場者総数(のべ人数)422,000人
チケット販売数 115,778枚(有料チケット総数 141,574枚)
販売率 81.8%
●今回は十連休効果が大きかったと予想。多くの家庭が連休の前半に旅行に出かけ、終盤ほど外出は近場で済ませる傾向にあったのでは。過去この数字を眺めてきてたびたび感じるのは、テーマがなにかということ以上に、天気とか休日の並びのほうが集客に強い影響を及ぼしているんじゃないかなーということ。あと、チケット販売数/販売率は、5千席のホールAの数字に大きく左右されるので、これはホールAがどれだけ人気を呼んだかという数字に近い。