June 21, 2019

パーヴォ・ヤルヴィ&N響のメシアン「トゥーランガリラ交響曲」

●20日はサントリーホールでパーヴォ・ヤルヴィ&N響のメシアン「トゥーランガリラ交響曲」。一曲のみのプログラム。弦楽器はいつもの対向配置ではなく、音域順に並べる通常配置(もうどっちが「通常」なんだかわからなくなりつつあるが)。そして鍵盤楽器群を協奏曲のソリストのように最前列に置いた。指揮者の背後、上手にオンドマルトノ、下手にピアノ。チェレスタ、ジュ・ドゥ・タンブルも下手側。ピアノはロジェ・ムラロ。雄弁。遠目から見ても手が大きい。オンド・マルトノはシンシア・ミラー。
●なかなか聴けなさそうでいて、実は演奏頻度が高い「トゥーランガリラ交響曲」。20世紀の古典というか、もはや人気曲。パーヴォの「トゥーランガリラ」には、濃厚な愛の歌という以上にアスリート的な俊敏さを感じる。切れ味鋭く、歯切れ良い。極彩色というよりは彩度をやや抑え気味のカラフルさで、洗練されている。最後はリミッターを外して大音響で壮麗に曲を閉じた。毎回、高水準の演奏を聴かせてくれるこのコンビではあるけど、なかでも今回は出色の出来だったのでは。
●ステージ上にマイクが林立していた。今回もソニーの録音があった模様。

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